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【金相場】4日のNY金相場は、冴えない内容となった米の経済指標を背景に、追加利上げ観測の後退が買い材料となり続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1157.50ドル(+16.20ドル)と、連日で年初来高値を上抜き、中心終値では10月28日相場以来およそ3ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。序盤の金相場は、前日に大きく買われた高値反動から利益確定売りに押され、やや売りが優勢となった。しかし、この日発表された米の経済指標(新規失業保険申請件数・労働生産性・製造業受注)が軒並み悪化した事を受けて、外為市場ではドルが主要通貨に対して下落。ドル建ての金商品は割安感から買い戻され上昇した。また、低調な指標が相次ぎ景気減速懸念が広がっている事を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げペースが鈍化するとの見方が強まった事も相場の押し上げ材料となり、金は上げ幅を拡大した。上昇一服後は、利益確定売りが出た事や、翌5日に発表される1月の米雇用統計を控えて積極的な商いも手控えられ、様子見ムードの展開となった。中心4月限の値動きは、高値1157.90ドル、安値1139.70ドル、終値1157.50ドル。
国内の金相場は、NY市場では買いが優勢となったものの、円高の進行を受けて小幅安。買取ベースでは1gあたり4,642円(-1円)と、昨日同様ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
02/05 4642円 (-1円)
02/04 4643円 (-4円)
02/03 4647円 (-50円)
02/02 4697円 (+34円) ※最高値
02/01 4663円 (+108円)
01/29 4555円 (-24円)
01/28 4579円 (+22円)
01/27 4557円 (+58円)
01/26 4499円 (+26円)
01/25 4473円 (+19円)
直近10日間の金相場平均価格:4,596円/g
【パラジウム相場】4日のNYパラジウム相場は、前日の急騰に対する反動や、米の景気減速懸念から売りが出た一方で、ドル安や米の株高、他貴金属の高値更新を好感され小幅続伸。中心限月の3月限は1トロイオンス515.60ドル(+0.05ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を伸ばして取引きを終了。この日のパラジウムは、前日におよそ5%近く急騰した反動から、序盤は利益確定売りに押され軟調に推移した。また、この日発表された米の経済指標が軒並み低調な内容となり、中でも12月の製造業受注が前月比2.9%減と、予想以上に悪化した事が響き相場を圧迫した。しかし、売りが一巡すると、ドル安の進行を受けた割安感から相場は反転。米の株価が上昇した事や、金・プラチナが年初来高値を上抜くなど急伸した事も支援材料となり、パラジウムはプラス圏に浮上した。その後は、持ち高調整目的や、ドルの値動きを眺めて売り買いが交錯し、結局小幅高で取引きを終えた。中心3月限の値動きは、高値517.85ドル、安値506.00ドル、終値515.60ドル。
国内のパラジウムは、為替が円高に振れた事を受けて反落。買取では1gあたり2,030円(-17円)と、本日はマイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
02/05 2030円 (-17円)
02/04 2047円 (+44円)
02/03 2003円 (-65円)
02/02 2068円 (+11円) ※最高値
02/01 2057円 (+64円)
01/29 1993円 (-16円)
01/28 2009円 (+11円)
01/27 1998円 (+43円)
01/26 1955円 (-59円) ※最安値
01/25 2014円 (+16円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2017円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:30現在の金相場は1トロイオンス1156.45ドル、パラジウムは516.20ドル、為替は1$116円86銭前後の値動きで推移しております。