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【金相場】9日のNY金相場は、前日におよそ8カ月ぶりの高値まで急騰したことから、目先の利益を確定する売りが出やすかった中、引き続き逃避目的として買われ上伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1198.60ドル(+0.70ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を伸ばし、5営業日続伸して取引きを終了。プラス圏で引けたこの日の金相場は前日に続いて昨年6月19日相場以来(およそ8ヶ月ぶり)の高値継続となった。序盤の金相場は、リスク回避姿勢の高まりを受けて急騰した前日相場の勢いが一服し小安く推移。ただ一方で、日本や欧州などで引き続き株価が大きく値を崩したほか、原油安の進行が市場心理を悪化させ、リスク回避の動きが活発化した事から金は再び買い戻され上昇した。その後、ドルが買い戻される場面では上値を抑えられるも、引き続き逃避目的としての買いに支えられ、この日もプラス圏で取引きを終えた。中心4月限の値動きは、高値1199.30ドル、安値1185.90ドル、終値1198.60ドル。
国内の金相場は、NY市場が取引終了後に値を下げた事を映して反落。買取ベースでは1gあたり4,709円(-25円)と、前日に付けたおよそ3カ月ぶりの高値からマイナスに転じ、3営業日ぶりに反落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
02/10 4709円 (-25円)
02/09 4734円 (+32円) ※最高値
02/08 4702円 (+60円)
02/05 4642円 (-1円)
02/04 4643円 (-4円)
02/03 4647円 (-50円)
02/02 4697円 (+34円)
02/01 4663円 (+108円)
01/29 4555円 (-24円) ※最安値
01/28 4579円 (+22円)
直近10日間の金相場平均価格:4,657円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、前日におよそ1ヶ月ぶりの高値を付けるなど大きく上昇した反動売りから小反落。中心限月の3月限は1トロイオンス516.85ドル(-1.65ドル)と、小幅に値を下げて取引きを終了。この日のパラジウムは、大幅高となった前日相場に対する反動から序盤より売りが先行した。また、世界経済の減速懸念が根強く、日本や欧州などで引き続き株価が大きく値を下げた事が重しとなったほか、供給過剰感から原油安が進んだ事も意識され下げ幅を拡大した。その後、外為市場ではドルが軟調に推移したことによる割安感や、米国株価の切り返し、プラチナの上値追いが好感され、売りが一巡すると相場は反転。一時プラス圏に浮上した。ただ、前日高値に届かなかった事や、米の株価が売りに転じるなど乱高下した事から、パラジウムも売り買いが交錯し、結局マイナス圏で取引きを終えた。中心3月限の値動きは、高値519.20ドル、安値511.00ドル、終値516.85ドル。
国内のパラジウムは、海外相場が通常取引終了後に買いに転じた事を映して小幅上伸。買取では1gあたり2,020円(+6円)と、ほぼ横ばいながら小幅に値を上げ続伸しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
02/10 2020円 (+6円)
02/09 2014円 (+32円)
02/08 1982円 (-48円) ※最安値
02/05 2030円 (-17円)
02/04 2047円 (+44円)
02/03 2003円 (-65円)
02/02 2068円 (+11円) ※最高値
02/01 2057円 (+64円)
01/29 1993円 (-16円)
01/28 2009円 (+11円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2022円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1192.70ドル、パラジウムは518.15ドル、為替は1$114円67銭前後の値動きで推移しております。