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2014年05月23日金・パラジウム-今週5営業日の価格推移

《金相場》22日のNY金相場は、米の新規失業保険申請件数が、市場予想を上回り低調な内容になった事から反発。前日比+6.90ドル値を上げ、中心6月物は1トロイオンス1295.00ドルと、先週14日相場以来の高値で取引きを終了。この日発表された米の新規失業保険申請件数が市場予想を上回った事や、前日の値を下げた反動から安値拾いが入り金は買われた形に。また、中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が5カ月ぶりの水準まで回復した事や、インド準備銀行が金の輸入を拡大すると報道された事を受け、需要増しへの期待から買い進められた。一方、25日に大統領選挙を控えたウクライナでは軍と親ロシア派の衝突が再び激化。東部ドネツク近郊の軍の検問所を親ロシア派武装勢力が襲撃し、16人の兵士が死亡。ウクライナ東部で始まった軍と親ロシア派の衝突の死者数としては最多となり、再び緊張が高まる懸念も。

国内の金も為替が円安に振れた事もあり大きく値を上げ反発。買取りベースでは4,543円(+35円)と、5/15相場以来およそ1週間ぶりの高値へ。今週5営業日(19日~23日)の金の価格推移は、値を上げた日が1日、下げた日が4日となり、週明けの19日は、先週末に発表された米の経済指標が好調な内容だった事から値を下げ続落。翌営業日20日は海外相場では値を上げたものの、国内では為替が円高に推移した事で-1円/gと、小幅ながら続落し、以降2営業日(21日・22日)も金は軟調に推移。本日は米の経済指標が低調な内容だった事や、中国のPMI速報値の改善、インドの金需要増加の期待から買われ、国内では円安に振れた事もあり、およそ1週間ぶりの価格水準へ値戻しました。

5営業日の金平均は4521.2円と、先週の5営業日平均(4,545.4円)に対し1g-24.2円(-0.53%)と、2週間ぶりにマイナスとなっております。

【今週5営業日 金の値動き(買取ベース)】

05/23 4543円 +35円

05/22 4508円  -8円
 
05/21 4516円  -3円
 
05/20 4519円  -1円
 
05/19 4520円 -16円
 
今週5日間の金平均相場:4,521.2円(買取)

 

 

《パラジウム相場》NYパラジウムは、供給への警戒感から5営業日続伸し、中心限月の6月限は1トロイオンス836.45ドルと、前日比+6.00ドル値を上げ取引きを終了。長期化している南アの鉱山ストの解決糸口が見えず、今後も当面長期化する見通しに加え、ウクライナ問題が先行き不透明な事から、パラジウムの供給不足が過去最大規模に悪化。市場在庫も危機的水準にまで低下している事で、パラジウムは高騰し、直近の高値を再び更新するなど一段高へ。最近の高騰による高値警戒感があるものの、週末25日に実施予定のウクライナ大統領選挙を巡り、再び緊張が高まる懸念もあり見通しは不透明。

国内のパラジウムは3営業日続伸。買取では2,911円(+38円)と、大きく値を伸ばし国内では2001年4/19相場以来の高値へ。値を上げた3日間の上げ幅は+76円と、率では+2.6%となり、価格水準を切り上げ一段高へ。買取で2,900円台へ価格をのせたのも2001年同日以来、過去13年ぶりとなり、依然パラジウムは高騰中。

今週5日間の国内パラジウムは、供給不足の不安から週明け19日から値を上げ上昇。翌営業日の20日は、海外市場では値を上げたものの国内では為替が円高に推移した事で前日比変わらず。翌21日は供給不足への懸念が一層高まっている事を背景に上伸。昨日22日には先週15日につけた2001年4月以来の高値(2,873円/g)に並び、直近高値圏まで高騰(海外では2011年7月以来およそ2年10ヶ月ぶりに高値更新)。本日も堅調に推移し、買取りでは2001年4月19日以来の高値を再び更新し、同日ぶりとなる2,900円台に価格をのせております。

5営業日では値を上げた日が4日(5/19・5/21・5/22)、下げた日が0日、変わらなかった日が1日(5/20)となり、今週5営業日のパラジウム平均は2863.2円と、先週5営業日平均(2,827.6円)に対し+35.6円(+1.24%)と、先週に続き2週連続でプラスとなりました。

【今週5営業日 パラジウムの値動き(買取ベース)】

05/23 2911円 +38円

05/22 2873円 +11円

05/21 2862円 +27円

05/20 2835円  ±0円

05/19 2835円  +5円

今週5日間のパラジウム平均相場:2,863.2円(買取)