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【金相場】3日のNY金相場は、低調な内容となった米国経済指標や、ドル安・ユーロ高を背景に買いが強まり大幅続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1258.20ドル(+16.40ドル)と、年初来高値を更新し、中心終値では2015年2月5日(1262.70ドル)以来およそ1年1カ月ぶりの高値を付けて取引きを終了。この日の金相場は、全体的に冴えない内容となった米の経済指標を受けて金買いが活発化。ドル安の進行による割安感も魅力に映り堅調地合いとなった。労働省が朝方発表した米国週間新規失業保険申請件数が市場予想を上回り増加した事や、1月製造業受注が予想を下回る伸びにとどまったほか、2月ISM非製造業景況指数(総合)が前月から低下し、同雇用指数も悪化したことを受けて、ドル安・ユーロ高となるなかで金は上げ幅を拡大。また、最近の指標悪化を受けて、同国景気への懐疑的な見方や、世界的な景気先行き不安がくすぶる中、安全資産としての金に資金が流入しやすくなっている事も上昇を後押しする要因となった。その後、この日の高値1261.30ドルを付けた後は、翌4日の雇用統計に関心が移りはじめ小動きな展開となるも、引けまで高値圏を維持して取引きを終えた。
国内の金相場は、一段高となった海外相場を映して大幅続伸。買取ベースでは1gあたり4,925円(+74円)と、連日で年初来高値を上抜き、昨年7月7日相場以来およそ8ヶ月ぶりの高値を付けました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
03/04 4925円 (+74円) ※最高値
03/03 4851円 (+29円)
03/02 4822円 (+19円)
03/01 4803円 (+21円)
02/29 4782円 (-24円)
02/26 4806円 (+73円)
02/25 4733円 (-12円)
02/24 4745円 (+50円)
02/23 4695円 (-59円) ※最安値
02/22 4754円 (-40円)
直近10日間の金相場平均価格:4,792円/g
【パラジウム相場】3日のNYパラジウム相場は、ドル安や他貴金属の上昇を好感され大幅反発。中心限月の6月限は1トロイオンス542.20ドル(+26.90ドル)と大きく反発し、年初の1月4日に付けた544.20ドル以来およそ2ヶ月ぶりの高値を付けて取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前日相場の反動から序盤より買いが先行。また、中国株が上昇するなど安心感が伝わった事や、ドルがユーロに対して軟調に推移していた事も材料視され相場はプラス圏で推移した。一方で、発表された米の経済指標が軒並み低調な内容となった事が意識されるも、外為市場ではドル売り・ユーロ買いが進行した事が割安感を与え、相場は急伸。同様に値を伸ばした金やプラチナの値動きを眺めた追随買いや、テクニカル要因から買われ上げ幅を拡大。年初に付けた高値圏まで急騰するなど一段高となった。その後は、ドルや、原油相場、株式市場の値動きを眺めて売り買いが交錯するも、引けまで堅調地合いを維持して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、急騰したNY市場を映して上げ幅を拡大。買取では1gあたり2,063円(+87円)と、直近では最長の5日連続高(1月19日-25日相場来)と堅調地合いが継続。買取では2,000円台に回復し、先月2日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値に値戻しましました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/04 2063円 (+87円) ※最高値
03/03 1976円 (+5円)
03/02 1971円 (+103円)
03/01 1868円 (+5円)
02/29 1863円 (+22円)
02/26 1841円 (±0円)
02/25 1841円 (-44円) ※最安値
02/24 1885円 (-5円)
02/23 1890円 (-11円)
02/22 1901円 (-27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:1910円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1261.15ドル、パラジウムは537.40ドル、為替は1$113円63銭前後の値動きで推移しております。