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【金相場】週末4日のNY金相場は、発表された2月の米雇用関連指数を受けて売り買いが交錯するも、ドル安を受けた割安感や、週末を前にした持ち高調整目的から買われ堅調地合いが継続。中心限月の4月限は1トロイオンス1270.70ドル(+12.50ドル)と3営業日続伸し、この日も上げ幅を拡大した。なお、中心終値では年初来高値を再度上抜いて、2015年2月2日(1276.90ドル)以来およそ1年1カ月ぶりの高値となった。この日の金相場は、買いが優勢となった前日までの流れを引き継ぎ序盤より堅調に推移。また、世界的な金融緩和の継続や、景気先行き不安への高まりから、投資資金が当面は金市場に流入しやすくなるとの見方も上昇を手伝い、相場は一時1280ドル超まで値を伸ばす場面もあった。その後、労働省から発表された米国の2月雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想を大きく上回る24.2万人増だったことを受けて、外為市場ではドル高が進行。相対的に金は相場を圧迫され一時売りが強まった。しかし、2月平均時給が前月比マイナスだったことで流れは反転。直後にドルは下落に転じ、金は再び切り返される荒い値動きとなった。その後は、米国株価が上昇した事から上値を抑えられるも、週末を前にした持ち高調整目的の買いが支えとなり、そのまま高値圏を維持して取引きを終えた。上げ幅を拡大し一段高となったこの日の金相場は、年初来高値を再度更新。同様に銀を除いたパラジウム・プラチナも年初来の高値を付けた。
国内の金相場は、高値継続となった週末のNY市場を映して堅調に推移。買取ベースでは1gあたり4,936円(+11円)と、この日も上昇し5日連続高。連日で年初来高値を上抜き、前営業日同様に昨年7月7日相場以来およそ8ヶ月ぶりの高値を継続しております。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
03/07 4936円 (+11円) ※最高値
03/04 4925円 (+74円)
03/03 4851円 (+29円)
03/02 4822円 (+19円)
03/01 4803円 (+21円)
02/29 4782円 (-24円)
02/26 4806円 (+73円)
02/25 4733円 (-12円)
02/24 4745円 (+50円)
02/23 4695円 (-59円) ※最安値
直近10日間の金相場平均価格:4,810円/g
【パラジウム相場】週末4日のNYパラジウム相場は、原油高や米国株価の上昇、ドル安を背景に買われ急伸。中心限月の6月限は1トロイオンス563.00ドル(+20.80ドル)と、年初来高値を更新し、中心終値では昨年12月16日相場以来およそ2ヶ月半ぶりの高値を付けて取引きを終了。この日のパラジウムは、前日の急騰に対する反動から序盤は利益確定売りが進み軟調に推移した。一方、アジア圏や欧州の株価が上昇した事や、原油高が好感され相場の下支えとなった。その後、米国の雇用関連指標が発表され、ドルが下げたタイミングで相場はプラス圏に反転。金やプラチナ同様にパラジウムも買いを集めたほか、原油相場の上値追い、米国株価の上昇が支援材料となり相場は急騰した。買い一巡後はドルの値動きや、週末を前にした持ち高調整売りに上値を抑えられるも、それぞれ年初来高値を付けた金やプラチナの堅調地合いを眺めて、そのまま高値圏を維持して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、大幅高となった週末の海外相場を映して急伸。買取では1gあたり2,144円(+81円)と、前日の上げ幅とほぼ同額を値上げ一段高へ。直近では最長の6日続伸し、6日間の上げ幅は+303円/g(+14%超)と急騰。年初の6日相場以来およそ2ヶ月ぶりの高値となっております。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/07 2144円 (+81円) ※最高値
03/04 2063円 (+87円)
03/03 1976円 (+5円)
03/02 1971円 (+103円)
03/01 1868円 (+5円)
02/29 1863円 (+22円)
02/26 1841円 (±0円)
02/25 1841円 (-44円) ※最安値
02/24 1885円 (-5円)
02/23 1890円 (-11円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:1934円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1260.80ドル、パラジウムは557.65ドル、為替は1$113円73銭前後の値動きで推移しております。