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【金相場】8日のNY金相場は、中国の低調な貿易統計を受け、運用リスクを避ける目的の買いが入った一方で、利益確定売りが出るなど売り買いまちまち。中心限月の4月限は1トロイオンス1262.90ドル(-1.10ドル)と、ほぼ横ばいながら小幅に値を下げ続落となった。この日の金相場は、売りが優った週明け相場の反動から、序盤は買い戻しが入り小高く推移した。また、発表された中国の2月貿易統計で、輸出が前年比25.4%減と落ち込み、輸入も同13.8%減と低調な内容となった事を受けて、世界経済の減速懸念や、先行き不安が再燃。原油安や世界的に株価が下落するなど、投資家心理の悪化を背景に、安全資産とされる金は一時1280ドル圏内まで上昇した。買い一巡後は、利益確定売りが進んだ事から上昇は一服。ドルがやや持ち直す場面では相場を圧迫されるなど次第に上げ幅を消化し、マイナス圏に沈下した。ただ、ドルの値動きや、米国株価が下げ幅を拡大する場面では、買いが入り下値は限定的となった。中心4月限の値動きは、1279.00ドル、安値1261.00ドル、終値1262.90ドル。
国内の金相場は、小幅ながら値を下げた海外相場安や、為替が円高に傾斜した事を受けて反落。買取ベースでは1gあたり4,886円(-52円)と、7営業日ぶりに値を下げ、ここ最近の連騰が一服する展開となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
03/09 4886円 (-52円)
03/08 4938円 (+2円) ※最高値
03/07 4936円 (+11円)
03/04 4925円 (+74円)
03/03 4851円 (+29円)
03/02 4822円 (+19円)
03/01 4803円 (+21円)
02/29 4782円 (-24円)
02/26 4806円 (+73円)
02/25 4733円 (-12円) ※最安値
直近10日間の金相場平均価格:4,848円/g
【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、中国景気の下振れや、原油相場の下落、世界的な株安が重しとなったほか、前日までの連騰に対する利益確定売りから4営業日ぶりに値を下げ反落。中心限月の6月限は1トロイオンス566.85ドル(-10.75ドル)と、売りが優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、11月10日相場以来およそ4ヶ月ぶりの高値を付けるなど、上げ幅を拡大した前日相場の流れを引き継ぎ序盤は堅調に推移した。また、需給バランスの観点からも買い支えられ、相場は一時580ドル超まで上昇する場面もあった。しかし、その後は次第に売りが優勢に反転。中国の貿易統計が低調な内容となった事から、市場心理がネガティブに働き、世界経済の先行き不安が再燃。原油相場の下落や、世界的な株安が重しとなり、相場を圧迫された。途中、ドルや金・プラチナの値動きを眺めて買い戻される場面もあったが、急騰したここ最近の利益を確定する売りに抑えられ、そのまま売りが優勢で取引きを終えた。中心6月限の値動きは、高値581.65ドル、安値558.40ドル、終値566.85ドル。
国内のパラジウムは、NY相場が急騰した反動から利益確定売りに押されたほか、為替が円高にぐれた事を受けて反落。買取では1gあたり2,122円(-81円)と、連続上昇が一服し、9営業日ぶりに下げに転じました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/09 2122円 (-81円)
03/08 2203円 (+59円) ※最高値
03/07 2144円 (+81円)
03/04 2063円 (+87円)
03/03 1976円 (+5円)
03/02 1971円 (+103円)
03/01 1868円 (+5円)
02/29 1863円 (+22円)
02/26 1841円 (±0円)
02/25 1841円 (-44円) ※最安値
直近10日間のパラジウム相場平均価格:1989円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:20現在の金相場は1トロイオンス1256.70ドル、パラジウムは556.65ドル、為替は1$112円58銭前後の値動きで推移しております。