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【金相場】9日のNY金相場は、日米欧の中央銀行による金融政策決定を間近に控えて様子見の商いが中心となる中、ドル高や、原油高、株式相場の上昇に押され続落。中心限月の4月限は1トロイオンス1257.40ドル(-5.50ドル)と、3日続落して取引きを終了。この日は米経済指標の発表など目立った新規材料もなく、序盤は売り買いまちまちの値動きとなった。しかし、産油国の増産凍結協議への動きを受けて原油相場が反発し、続いて米国株価が上昇するなどリスクオフに振れたことが相場を圧迫し、次第に金は売りが優勢となった。また、欧州中央銀行(ECB)が翌10日の定例理事会で追加金融緩和に踏み切るとの観測から外為市場ではユーロ売り・ドル買いが加速。ドル建ての金商品は割高感からも売り材料視され、一時1243ドル近辺まで値を下げた。その後、売りが一巡すると、安値拾いの買い戻しから相場は再び上昇。加えて一時的に、株安・ドル安に振れる場面では、資金流入からも上昇を手伝い1260ドル圏内まで切り返された。ただ、その後は株価やドルの値動きを眺めて上値を抑えられたほか、ECBの定例理事会を控え様子見が広がり、結局マイナス圏で取引きを終えた。
国内の金相場は、為替が円安に振れた事から上昇し反発。買取ベースでは1gあたり4,891円(+5円)と、ほぼ横ばいながら小幅に値を上げプラスに転じました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
03/10 4891円 (+5円)
03/09 4886円 (-52円)
03/08 4938円 (+2円) ※最高値
03/07 4936円 (+11円)
03/04 4925円 (+74円)
03/03 4851円 (+29円)
03/02 4822円 (+19円)
03/01 4803円 (+21円)
02/29 4782円 (-24円) ※最安値
02/26 4806円 (+73円)
直近10日間の金相場平均価格:4,864円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、原油高や株高を好感して買われた一方で、ドル高や軟調となった他貴金属の値動きを眺めて売り買いまちまち。中心限月の6月限は1トロイオンス566.15ドル(-0.70ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げて取引きを終了。この日のパラジウムは、前日の中国貿易統計の悪化を受けたリスク回避の動きが響き序盤は売りが優勢となった。ただ、原油相場が切り返されたのを受けて、過度なリスク回避姿勢が一服。続いて欧米株価が上昇した事が支援材料となり相場は買いが優勢に反転した。また、欧州中央銀行(ECB)が翌10日の定例理事会で、追加の金融緩和に踏み切るとの観測からも買いを促しプラス圏に浮上するも、同時に外為市場ではドル高・ユーロ安に振れた事が割高感につながり相場の重しとなった。その後は、前日終値近辺でもみ合い売り買いが交錯する中、軟調に推移した他貴金属の値動きを眺めて、引けにかけて売り優勢に沈下した。
国内のパラジウムは、海外相場では小幅に下振れたものの、円安要因から下げを相殺し反発。買取では1gあたり2,155円(+33円)と、前日の下落幅をやや戻し、本日はプラス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/10 2155円 (+33円)
03/09 2122円 (-81円)
03/08 2203円 (+59円) ※最高値
03/07 2144円 (+81円)
03/04 2063円 (+87円)
03/03 1976円 (+5円)
03/02 1971円 (+103円)
03/01 1868円 (+5円)
02/29 1863円 (+22円)
02/26 1841円 (±0円) ※最安値
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2021円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:30現在の金相場は1トロイオンス1253.55ドル、パラジウムは563.20ドル、為替は1$113円75銭前後の値動きで推移しております。