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【金相場】7日のNY金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で利上げへの慎重姿勢が示された事への安心感や、原油安・米国株価が下落したことでリスク回避姿勢が強まり反発。中心限月の6月限は1トロイオンス1237.50ドル(+13.70ドル)とプラスに転じ、1週間ぶりの大幅上昇となった。6日に公開された議事要旨では、世界的な景気減速を背景に、追加利上げは慎重に行うべきとの意見でFOMCメンバーが一致したことが明らかになるなど、ハト派的な内容となった事が金相場の支えとなり、序盤より堅調となった。また、中国や欧州の株安に加え、原油安を嫌気して米国株価も寄り付きから下落するなど、投資家心理が悪化したことで、安全資産としての買いが入り上げ幅を拡大。このほか、外為市場では、円買い・ドル売りが加速し、およそ1年5カ月ぶりの円高水準に達していることも金相場を押し上げる要因となり、この日は1週間ぶりの上げ幅となった。
国内の金相場は、買い戻されたNY相場を映してプラスに転じるも、為替が円高に傾斜した事から上げ幅は小幅に留まり小反発。買取ベースでは1gあたり4,639円(+6円)と、ほぼ横ばい圏ながら、本日の貴金属相場では唯一のプラス推移となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
04/08 4639円 (+6円)
04/07 4633円 (-55円)
04/06 4688円 (+28円)
04/05 4660円 (-35円)
04/04 4695円 (-68円)
04/01 4763円 (+21円)
03/31 4742円 (-59円)
03/30 4801円 (+33円)
03/29 4768円 (+46円)
03/28 4722円 (-20円)
直近10日間の金相場平均価格:4,711円/g
【パラジウム相場】7日のNYパラジウム相場は、ドル安や、他貴金属の上昇を受けて買いが入った一方で、世界経済への先行き不安や、原油安・株安が重しとなり続落。中心限月の6月限は1トロイオンス533.80ドル(-4.15ドル)と、年初来では最長の7営業日続落し、前日相場同様に先月2日相場以来およそ1ヶ月ぶりの安値を継続して取引きを終了。なお、この日の貴金属市場では唯一のマイナス推移となり、パラジウムは引き続き調整地合いの展開となった。この日のパラジウムは、6日に公表されたFOMC議事要旨が大方の予想通りハト派的な内容となった事や、外為市場ではドルが主要通貨に対して軟調に推移した事による割安感、他貴金属の上昇を好感して序盤は小高く推移した。しかし、世界経済への先行き不安の強まりや、原油安、欧米株価が下落するなど、投資家心理が悪化する中、次第にパラジウムも上げ幅を消化し売り優勢に反転。その後も、売り買いが交錯し他貴金属の堅調が下値を支えたものの、下げ幅を拡大した米国株価が重しとなり、パラジウムはこの日も売りが優勢となった。
国内のパラジウムは、引き続き弱地合いとなった海外相場や、円高の進行を受けて軟調に推移。買取では1gあたり1,976円(-33円)と、先月3日相場ぶりに2,000円台を割り込み、前日同様に同日ぶりの安値を継続するなど調整地合いとなっております。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/08 1976円 (-33円)
04/07 2009円 (-27円)
04/06 2036円 (-21円)
04/05 2057円 (-60円)
04/04 2117円 (-16円)
04/01 2133円 (-5円)
03/31 2138円 (-49円)
03/30 2187円 (+16円)
03/29 2171円 (-21円)
03/28 2192円 (±0円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2102円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:25現在の金相場は1トロイオンス1238.15ドル、パラジウムは541.60ドル、為替は1$108円71銭前後の値動きで推移しております。