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2014年06月06日金・パラジウム-今週5日間の値動き

《金相場》5日のNY金相場は、欧州中央銀行(ECB)が追加の金融緩和を決定した事を受けて大きく反発。中心の8月物は1トロイオンス1253.30ドル(+9.0ドル)と、1日の上げ幅では、先月14日以来およそ3週間ぶりの大幅上昇で取引きを終了。ECBは5日開催の理事会で、政策金利の引き下げや、中銀への預入金利を史上初めてのマイナスに設定する政策の導入を決定。更に、ドラギECB総裁が会合後の記者会見で、もう一段の追加緩和も辞さない構えを示した事から、ユーロ圏の低金利が長期化するとの観測が強まり相場は一気に急伸。金融緩和による余剰資金が金市場に流入するとの見方から、金の買いが優勢となりプラス圏でこの日の取引きを終了。

国内の金相場は4営業日続伸。買取ベースでは1gあたり4,426円(+20円)と値を伸ばし、先月28日相場以降およそ1週間ぶりの高値へ上伸しました。

今週5営業日(2日~6日)の金の値動きは、値を上げた日が4日、下げた日が1日となり、週明けの2日は、先週からの金の弱気相場の流れを受け続落。国内の買取りでは4,400円/gを割り、およそ3カ月半ぶり(2月10日相場来)の安値へ。翌営業日3日は、ECBの定例理事会や主要な米経済指標の発表を控え海外相場は小動きながら続落するも、国内では為替が円安に振れた事で小幅反発(+7円/g)。4日は様子見ムードが強い中、海外・国内ともに値を上げ、国内では4,405円(+9円)と2日続伸し、再び4,400円台へ。昨日5日は引き続きECB会合の発表待ちから動きは鈍く、ほぼ横ばい圏(4,406円:+1円)で推移しながらも3日続伸。本日は欧州中央銀行(ECB)が追加の金融緩和を決定した事を受けて、海外相場がおよそ1週間ぶりに1250ドルを超えるなど反発し、国内の金も上伸。先月28日相場以降およそ1週間ぶりの高値となりました。

5営業日の金平均は4404.4円と、先週の5営業日平均(4469.6円)に対し1g-65.2円(-1.4%)と、3週連続の前週比マイナスとなりました。

【今週5営業日 金の値動き(買取ベース)】 

06/06 4426円 +20円

06/05 4406円  +1円
 
06/04 4405円  +9円

06/03 4396円  +7円

06/02 4389円 -27円

今週5日間の金平均相場:4404.4円(買取)  

 


《パラジウム相場》NYパラジウムは堅調に推移し3日続伸。取引き中心の9限月は1トロイオンス839.45ドルと、前営業日+2.30ドルで取引きを終了。3日間値を伸ばしたパラジウムは、先月28日につけた2011年2月以来の高値圏内(839.85ドル)まで上伸。

国内のパラジウムは前日比変わらず。買取では2,938円(±0円)と、3連日同額と高止まり。今週5日間の国内パラジウムは、週明け2日は前営業日の値下げ幅(+5円/g)を戻し反発。翌営業日の3日は海外相場では下げに転じたものの、国内では為替との兼ね合いから前日比変わらずの横ばいとなり、翌4日は海外相場が値を上げた流れを受け、国内でも上伸。買取では2,938円(+22円)と、直近高値(2,916円)を上抜き、再び2001年4月19日以来の高値を更新し一段高へ。昨日5日と本日は値動きはなく、3連日で横ばいとなりました。

5営業日では値を上げた日が2日(6/2・6/4)、下げた日が0日、変わらなかった日が3日(6/3・6/5・6/6)となり、今週5営業日のパラジウム平均は2929.2円と、先週5営業日平均(2907.4円)に対し+21.8円(+0.7%)と、先週に続き4週連続でプラスとなりました。

【今週5営業日 パラジウムの値動き(買取ベース)】  

06/06 2938円  ±0円

06/05 2938円  ±0円

06/04 2938円 +22円

06/03 2916円  ±0円

06/02 2916円  +5円

今週5日間のパラジウム平均相場:2929.2円(買取)  


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:30現在の金は1トロイオンス1254.15ドル、パラジウムは838.95ドル、為替は1$102円34銭前後の値動きで推移。