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【金相場】5日のNY金相場は、低調な内容となった米国経済指標を受けて買い戻しが入るも、ドル高による割高感に相場を押され売りが優勢に。中心限月の6月限は1トロイオンス1272.30ドル(-2.10ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。ここ最近の急騰により、金相場は前日まで利益確定の売りに押されていたが、この日は安値拾いの買いが入ったほか、米国の先週分新規失業保険申請件数が予想を超える大幅な増加となったことを受けて、朝方は一時1288.40ドルまで上昇した。しかしその後は、対ユーロでドルが上昇したことや、原油相場の大幅反発を好感し米国株が上昇スタートしたことで売りが優勢となり上げ幅を消化し、相場はマイナス圏に沈下した。ただ、米国の追加利上げが後ずれするのではないかとの一部観測や世界経済の先行き不透明感などを背景に金を買い支える動きも見られ、下げ幅は限定的に。市場では 6日(金)発表予定の米国の4月雇用統計に関心が集まり、様子見ムードの強い展開となった。
《直近10営業日のNY金相場の値動き》
05/05 1272.30ドル (-2.10ドル)
05/04 1274.40ドル (-17.40ドル)
05/03 1291.80ドル (-4.00ドル)
05/02 1295.80ドル (+5.30ドル)
04/29 1290.50ドル (+24.10ドル)
04/28 1266.40ドル (+16.00ドル)
04/27 1250.40ドル (+7.00ドル)
04/26 1243.40ドル (+3.20ドル)
04/25 1240.20ドル (+10.20ドル)
04/22 1230.00ドル (-20.30ドル)
10日間の金相場平均価格:1265.52ドル
【パラジウム相場】5日のNYパラジウム相場は、ドル高の流れに押されるも、ここ最近の安値反動による買い戻しや、原油相場の上昇を好感され反発。中心限月の6月限は1トロイオンス600.70ドル(+4.25ドル)と、4営業日ぶりにプラスに転じて取引きを終了。序盤のパラジウムは、売りが優勢となった前日までの弱基調を引き継いだほか、外為市場ではドルがユーロに対して上昇したことも割高感につながり相場を圧迫された。一方、売り一巡後は安値拾いの買い戻しが入ったほか、ドル高一服による割安感、軟調だったプラチナが反転した事が意識され、パラジウムも買い優勢に反転した。このほか、原油相場の急反発を好感され、米国株も上昇スタートしたことが支援材料となり、相場はプラス圏に浮上。徐々に上げ幅を拡大し一時この日の高値609.95ドルまで値を伸ばすも、次第に米株価が値を下げる中で、パラジウムもつられる形で上げ幅を縮小する展開となった。
《直近10営業日のNYパラジウム相場の値動き》
05/05 600.70ドル(+4.25ドル)
05/04 596.45ドル (-12.4ドル)
05/03 608.85ドル (-15.9ドル)
05/02 624.75ドル (-2.9ドル)
04/29 627.65ドル (+3.3ドル)
04/28 624.35ドル (+14.7ドル)
04/27 609.65ドル (+5.15ドル)
04/26 604.50ドル (-1.10ドル)
04/25 605.60ドル (-0.60ドル)
04/22 606.20ドル (-3.85ドル)
10日間のパラジウム相場平均価格:610.87ドル
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:45現在の金相場は1トロイオンス1281.80ドル、パラジウムは603.75ドル、為替は1$107円10銭前後の値動きで推移しております。