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【金相場】10日のNY金相場は、全体的に小動きな展開となった中、原油相場の上昇を受けて、米国株も堅調となるなどリスク選好地合いに押されたほか、ドル高による割高感も意識され続落。中心限月の6月限は1トロイオンス1264.80ドル(-1.80ドル)と、小幅ながら値を下げ、売り優勢で取引きを終了。この日の金相場は、売り戻された前日相場への安値反動から序盤はやや高寄りした。一方、需給バランスから原油相場が上昇したことで、投資家心理が改善。米国株が大幅上伸する中、相対的に金は相場を圧迫されたほか、ドル高による割高感も意識され売り優勢に反転した。ただ、依然として米国利上げ時期の後ずれ観測や、ドル相場の動向に対する不透明感から買い戻される場面もあり、下げ幅は限定的となった。
国内の金相場は、NY相場では小幅安に振れたものの、為替が円安に傾斜した事から大きく反発。買取ベースでは1gあたり4,760円(+53円)と、全日の下げ幅を戻し、先月末28日相場以来およそ2週間ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
05/11 4760円 (+53円)
05/10 4707円 (-49円)
05/09 4756円 (+39円)
05/06 4717円 (-8円)
05/02 4725円 (-50円)
04/28 4775円 (+17円)
04/27 4758円 (+33円)
04/26 4725円 (+5円)
04/25 4720円 (+20円)
04/22 4700円 (±0円)
直近10日間の金相場平均価格:4,734円/g
【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、前日の下落に対する安値拾いや、原油上昇による米国株高が材料視され反発。中心限月の6月限は1トロイオンス592.20ドル(+8.10ドル)と、買いが優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日に大きく売られた安値反動から序盤より買い戻しが入り小高く推移した。また、原油相場が供給過剰感の緩和から上昇したことで、投資家心理が改善。米国株価が大きく上昇するなどリスク選好の流れがプラス要因として働き、パラジウムも買いの勢いが強まった。途中、ドル高による割高感からやや上値を抑えられる場面もあったが、発表された米国経済指標(3月卸売在庫・卸売売上高)が良好な内容となったことが支えとなり、そのままプラス圏を維持して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、堅調となった海外相場や円安要因から上昇し反発。買取では1gあたり2,176円(+65円)と、前日の下げ分をほぼ値戻し、本日はプラス圏での推移となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
05/11 2176円 (+65円)
05/10 2111円 (-71円)
05/09 2182円 (+27円)
05/06 2155円 (-75円)
05/02 2230円 (-54円)
04/28 2284円 (+16円)
04/27 2268円 (+16円)
04/26 2252円 (+6円)
04/25 2246円 (+5円)
04/22 2241円 (+38円)
直近10日のパラジウム相場平均価格:2215円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1271.85ドル、パラジウムは597.60ドル、為替は1$108円70銭前後の値動きで推移しております。