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【金相場】11日のNY金相場は、前日までの下げに対する安値拾いや、ドル安の進行、金相場の先行き見通しの引き上げを背景に買われ上昇。中心限月の6月限は1トロイオンス1275.50ドル(+10.70ドル)と、3営業日ぶりに反発して取引きを終了。この日の金相場は、軟調となった前日までの安値反動から序盤より買い戻しが強まり高寄りした。また、主要な米国経済指標の発表がなかった中で、外為市場ではドル高の一服や、米国株価の下落、加えて連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げに対して慎重な姿勢を示していることも引き続き支援材料となったほか、米国金融大手の金価格見通しの引き上げも買い材料となり、金は上げ幅を拡大。一時1280ドル超まで値を伸ばす場面もあった。その後は、ドル安が一服した事や、一部で利益確定売りが出た事から、やや上げ幅を縮小したものの、この日はプラス圏で取引きを終えた。中心6月限の値動きは、高値1280.80ドル、安値1266.30ドル、終値1275.50ドル。
国内の金相場は、海外相場では買いが優勢となったものの、円高要因から上げを消化され横ばい。買取ベースでは1gあたり4,760円(±0円)と、値動きはなく、高止まりとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
05/12 4760円 (±0円)
05/11 4760円 (+53円)
05/10 4707円 (-49円)
05/09 4756円 (+39円)
05/06 4717円 (-8円)
05/02 4725円 (-50円)
04/28 4775円 (+17円)
04/27 4758円 (+33円)
04/26 4725円 (+5円)
04/25 4720円 (+20円)
直近10日間の金相場平均価格:4,740円/g
【パラジウム相場】11日のNYパラジウム相場は、ドル安による割安感や、原油高、他貴金属の上昇を眺めて買いが継続。中心限月の6月限は1トロイオンス608.05ドル(+15.85ドル)と、再び600ドル台に戻し、中心終値ではおよそ1週間ぶり(3日相場来)の高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優勢となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より買いが先行した。また、外為市場ではドルが軟調に推移したことによる割安感や、金・プラチナなど他貴金属の上昇を好感され、パラジウムも買いの勢いが強まった。このほか、需要が旺盛となるサマーシーズンを控え、在庫の減少が意識された原油相場が上昇したことも押し上げ材料となり、パラジウムは上げ幅を拡大。一時610ドル超まで値を伸ばす場面もあった。一方、米国株価が利益確定売りや、低調な企業決算に圧迫されて軟調となった事で、やや上値を抑えられる場面もあったが、その後も堅調を維持した金やプラチナ相場、原油高が支援材料となり、そのまま高値圏で取引きを終えた。中心6月限の値動きは、高値612.50ドル、安値594.30ドル、終値608.05ドル。
国内のパラジウムは、円高に上値を抑えられながらも、海外相場の上伸を映して堅調に推移。買取では1gあたり2,214円(+38円)と、月初の2日相場以来の高値となり、同日ぶりに2,200円台に値戻す展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
05/12 2214円 (+38円)
05/11 2176円 (+65円)
05/10 2111円 (-71円)
05/09 2182円 (+27円)
05/06 2155円 (-75円)
05/02 2230円 (-54円)
04/28 2284円 (+16円)
04/27 2268円 (+16円)
04/26 2252円 (+6円)
04/25 2246円 (+5円)
直近10日のパラジウム相場平均価格:2212円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金相場は1トロイオンス1276.10ドル、パラジウムは611.40ドル、為替は1$108円49銭前後の値動きで推移しております。