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2014年06月11日本日地金が揃って反発↑パラジウムは直近高値を上抜き、再び過去13年来の高値を更新。

《金相場》10日のNY金相場は続伸。中心限月の8月物は1トロイオンス1260.10ドル(+6.20ドル)と、先月27日相場以来およそ2週間ぶりの高値をつけ取引を終了。この日の金相場は大きな売買材料も乏しく相場の方向感は乏しかったものの、最近の値を下げた反動から買われた事や、昨日発表された中国のCPIが市場予想を大きく上回った事で、期待感から金相場の支援材料になり相場を押し上げた。また、米株式相場が最近の過熱感から取引序盤から小安く推移した事で、実物資産の金へ資金が流れた事も値を上げた要因に。

国内の金も反発↑買取ベースでは4,441円/gと、前営業日+19円値を上げており、先月27日相場以来およそ2週間ぶりの高値となりました。

 
《パラジウム相場》NYパラジウムは大き値を上げ反発。取引中心の9限月は1トロイオンス854.55ドル(+12.95ドル)と、直近高値を再び更新し、およそ3年3カ月ぶりの高値水準で取引きを終了。パラジウム高騰の背景に、市場在庫の減少や世界最大の産出国であるロシア・南アフリカからの供給不足に加え、米・中など世界の自動車販売が好調な事で需要が大幅に増加し、需・供バランスが大きく崩れている事が高騰の要因に。依然として南アフリカで長期化している労働者ストによる供給不足が深刻化。先日9日に行われた、労働組合と会社側との賃金交渉を巡る協議調停が不調に終わった事で、先行きは当面不透明。節目の850ドルを超えた事で更に上値を目指す可能性があるものの、最近の高騰による反動から一時的な調整が入る場合も。
 
国内のパラジウムも反発↑買取では2,986円(+32円)と、先日9日に記録した過去13年来の高値(2,965円)を再び上抜き、2001年4月18日相場以来の高値を記録しました。現在一段高で推移しているパラジウムは先月23日以降2,900円を割っておらず、6月に入っても上昇傾向で推移。6月初来より本日までに1gあたり+75円と、率では2.5%上伸し3,000円圏内まで値を伸ばしております。

06/11 2986円 +32円

06/10 2954円 -11円

06/09 2965円 +27円

06/06 2938円 ±0円

06/05 2938円 ±0円

06/04 2938円 +22円

06/03 2916円 ±0円

06/02 2916円 +5円


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金は1トロイオンス1262.50ドル、パラジウムは852.85ドル、為替は1$102円29銭前後の値動きで推移しております。