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2016年05月13日国内金相場は連日で横ばい推移。一方、パラジウムは前日の上昇を消化し3営業日ぶりに反落↓

【金相場】12日のNY金相場は、米国の週間新規失業保険申請件数が市場予想に反して増加したことから一時買いが強まるも、外為市場ではドルが買い戻される場面では割高感に押され売りが優勢となった。中心限月の6月限は1トロイオンス1271.20ドル(-4.30ドル)と、マイナスに転じて取引きを終了。日銀の追加緩和観測やユーロ圏の3月鉱工業生産の落ち込みなどを受けて、対円や対ユーロでドル高傾向にあったことから、序盤は割高感による売りが先行し軟調となった。その後、発表された米国の新規失業保険申請は季節調整済みで29万4000件と前週から2万件増加、市場予想の27万件増も上回り、2015年2月以来の大きさとなった。これを受け、雇用環境の悪化懸念から対ユーロでドルが軟化、ドル建てで取引される金商品は割安感から買い戻され、相場は午前中に一時プラス圏に浮上した。しかしその後、再びドルの買い戻しが優勢になると、金は割高感に押され再びマイナス圏に沈下。一方で、欧米株価が軟調となったことや、安全資産としての買い支えから下値は限定的となった。

国内金相場は、マイナスに転じた海外相場安を映すも為替要因から全体では小動きな展開となり、ほぼ横ばいのレンジ推移。買取ベースでは1gあたり4,759円(-1円)と、前日相場同様に方向感に乏しい展開となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

05/13   4759円 (-1円)

05/12   4760円 (±0円)

05/11   4760円 (+53円)

05/10   4707円 (-49円)

05/09   4756円 (+39円)

05/06   4717円 (-8円)

05/02   4725円 (-50円)

04/28   4775円 (+17円)

04/27   4758円 (+33円)

04/26   4725円 (+5円)

直近10日間の金相場平均価格:4,744円/g



【パラジウム相場】12日のNYパラジウム相場は、前日までの連騰に対する利益確定売りや、ドル高による割高感に押され相場を圧迫。中心限月の6月限は1トロイオンス596.65ドル(-11.40ドル)と、3営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優勢となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤は小高く推移した。その後、前日までの連騰に対する利益確定売りが出たほか、発表されたユーロ圏の3月鉱工業生産が市場予想に反して低調な内容となった事が意識され、相場は次第に売り優勢に反転。加えて外為市場ではドルがユーロや円などに対して上昇したことから、ドル建てのパラジウムは割高感に押され下げ幅を拡大した。途中、発表された米国の週間新規失業保険申請件数が予想に反して増加し、ドル高が一服した所で一時買い戻される場面もあったが、その後再びドルが買い戻されたほか、原油相場の落ち込み、欧米株価の下落や、軟調となった他貴金属の値動きを眺めてパラジウムも売りが進み、この日はマイナス圏で取引きを終えた。

国内のパラジウム相場は、海外相場がマイナスに転じた事を映して上昇が一服。買取では1gあたり2,176円(-38円)と、前日の上げ幅をそのまま値戻し、3営業日ぶりに反落しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

05/13   2176円 (-38円)

05/12   2214円 (+38円)

05/11   2176円 (+65円)

05/10   2111円 (-71円)

05/09   2182円 (+27円)

05/06   2155円 (-75円)

05/02   2230円 (-54円)

04/28   2284円 (+16円)

04/27   2268円 (+16円)

04/26   2252円 (+6円)

直近10日のパラジウム相場平均価格:2205円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1268.85ドル、パラジウムは594.70ドル、為替は1$108円86銭前後の値動きで推移しております。