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《金相場》先週末13日のNY金相場は、イラク情勢の緊迫化から小幅に値を伸ばし5日続伸。中心の8月物は1トロイオンス1274.10ドル(+0.10ドル)で取引きを終了。イスラム過激派武装勢力がイラク北部で支配地域を拡大したとの報道を受けて、地政学リスクが意識され、安全資産とされる金が買われた形に。ただ、週末を前に利益確定の売りが出やすかった事や、今週(17日・18日)予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)の行方を見極めたいとする様子見ムードが広がり、上値の重い展開に。
【NY金相場 先週の値動き(9日~13日)】
6/9 1253.90ドル (+1.40ドル)
6/10 1260.10ドル (+6.20ドル)
6/11 1261.20ドル (+1.10ドル)
6/12 1274.00ドル (+12.80ドル)
6/13 1274.10ドル (+0.10ドル)
※先週末比:1トロイオンス+21.6ドル(+1.7%)
国内の金も海外相場を反映し続伸。買取ベースでは4,491円と、前営業日比+30円値を上げ4,500円圏内まで上伸。27日相場来およそ3週間ぶりの高値となっております。
《パラジウム相場》先週末13日のNYパラジウム相場は続落。中心限月の9月物は1トロイオンス812.60ドル(-6.80ドル)で取引きを終了。長期化していた南アフリカの鉱山ストが、終息に向かい前進した事を背景に、プラチナと共に値を下げ続落。ここ数ヶ月パラジウムは最大の生産国であるロシア・南アフリカからの供給懸念に加え、需要が大幅に増加している事を背景に高騰を続けていたが、南ア問題の解決の兆しから、利益確定を目的とする調整売りが出た事で軟調に推移。依然として供給に対し需要が大幅に上回っており、米・中国など各自動車メーカーの今年のパラジウム需要は過去最高水準に達すると予想されている事から、需・供バランス問題は今年ピークに達する見通し。
【NYパラジウム相場 先週の値動き(9日~13日)】
6/9 841.60ドル (-2.65ドル)
6/10 854.55ドル (+6.20ドル)
6/11 860.15ドル (+5.60ドル)
6/12 819.40ドル (-40.75ドル)
6/13 812.60ドル (-6.80ドル)
※先週末比:1トロイオンス-31.65ドル(-3.8%)
国内のパラジウムも海外相場の流れを受け続落。買取では2,867円(-22円)と、パラジウムは先月21日相場以来およそ4週間ぶりの安値へ。値を下げた2営業日の下げ幅は-135円/gと、率では-4.4%となっております。
現在、地金相場は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金は1トロイオンス1281.40ドル、パラジウムは820.75ドル、為替は1$101円86銭前後の値動きで推移しております。