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【金相場】2日のNY金相場は、方向感に乏しくもみ合う場面が目立つなか、欧州中央銀行(ECB)による主要政策金利の据え置き決定を受けたドル高・ユーロ安の流れに押され相場を圧迫。中心限月の8月限は1トロイオンス1212.60ドル(-2.10ドル)と、続落して取引きを終了。朝方は安値拾いの買いや、石油輸出国機構(OPEC)が原油供給について合意に達せずと伝えられ、一時原油安が進む中、金は逃避需要としても買いを集めプラス圏で推移した。しかし、欧州中央銀行(ECB)理事会で、主要政策金利の据え置きを決定すると、外為市場でドル買い・ユーロ売りが進行。金商品は割高感から上げ幅を一掃したほか、ダラス連銀のカプラン総裁がインフレ圧力に言及し、早期利上げを支持するタカ派的な発言を行ったことも金相場を押し下げる要因となり、結局売り優勢に反転する展開となった。 ただ、5月の米雇用統計発表を翌3日に控えて、内容を見極めたいとの思惑から市場では様子見ムードも強まり、積極的な商いは手控えられた。
国内の金相場は、売りが優勢となったNY相場安や、円高要因から引き続き軟調地合いが継続し続落。買取ベースでは1gあたり4,547円(-26円)と、2営業日続落し、1月29日相場以来およそ4か月ぶりの安値に値戻す展開となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
06/03 4547円 (-26円)
06/02 4573円 (-67円)
06/01 4640円 (+12円)
05/31 4628円 (+19円)
05/30 4609円 (-15円)
05/27 4624円 (-16円)
05/26 4640円 (-14円)
05/25 4654円 (-52円)
05/24 4706円 (-35円)
05/23 4741円 (-19円)
直近10日間の金相場平均価格:4,636円/g
【パラジウム相場】2日のNYパラジウム相場は、石油輸出国機構(OPEC)による生産目標の見送り決定や、ECB追加緩和慎重姿勢を背景としたドル高・ユーロ安に伴う割高感に押され続落。中心限月の9月限は1トロイオンス534.45ドル(-12.30ドル)と、売りが優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、序盤はドル安の進行や、中国株の上昇などから買いが先行し堅調に推移。一時550ドル圏内まで値を伸ばすも、石油輸出国機構(OPEC)が原油供給について合意に達せずと伝えられた事から相場は次第に売りに反転。また、欧州中央銀行(ECB)が同日の理事会で主要政策金利の据え置きを決定し、外為市場ではドル高・ユーロ安が再燃した事による割高感に相場を圧迫され下げ幅を拡大した。途中、米国内の原油や同製品の在庫が軒並み減少し、原油相場が反発に転じたことや、米国株が上昇したことが好感されやや買い戻される場面もあったが、同様に軟調となったプラチナ安や、引き続きドル買いの流れが相場を重くし、結局売り優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、値を下げたNY相場や、円高の流れを受けて軟調となり続落。買取では1gあたり1,955円(-54円)と、ここ最近の安値圏(5月26日相場:1,966円/g)を下抜き、3月1日相場以来およそ3カ月ぶりの安値に値戻す展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/03 1955円 (-54円)
06/02 2009円 (-38円)
06/01 2047円 (+17円)
05/31 2030円 (+32円)
05/30 1998円 (-11円)
05/27 2009円 (+43円)
05/26 1966円 (±0円)
05/25 1966円 (-48円)
05/24 2014円 (-49円)
05/23 2063円 (±0円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,006円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1211.55ドル、パラジウムは537.80ドル、為替は1$108円91銭前後の値動きで推移しております。