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【金相場】週末3日のNY金相場は、低調な米雇用統計の発表を受けた対ユーロでのドル急落や、米国の早期利上げ観測の後退を背景に3営業日ぶりに急反発。中心限月の8月限は1トロイオンス1242.90ドル(+30.30ドル)と、ここ最近の安値圏から持ち直し、1日の上げ幅では3月17日相場以来およそ11週間振りの大きさで取引きを終了。この日の金相場は、米国の雇用統計発表を控えた様子見ムードから、序盤は全体的に小動きな展開で推移した。その後、米労働省より発表された5月の雇用統計では、前月比3万8000人増と、伸びが前月の12万3000人増から大幅に鈍化。市場予想の16万4000人増も大きく下回り、2010年9月以来5年8ヶ月ぶりの低調な伸びとなった事に反応し、外為市場ではドルが急落。ドル建ての金は割安感から相対的に買われたほか、このところの早期利上げ観測の強まりが一気に後退した事も相場の支援材料となり、金商品は上げ幅を拡大した。加えて、低調な雇用指標を背景に米国経済の成長鈍化懸念が再燃し、株価が軟調となった事もプラス要因となり、この日は先月23日相場ぶり(およそ3週間ぶり)の高値に戻して取引きを終えた。
国内の金相場は、低調な内容となった5月の米雇用統計を背景に、NY相場が急騰した事を映して急反発。買取ベースでは1gあたり4,596円(+49円)と、ここ最近の安値圏推移から持ち直し、3営業日ぶりにプラスに転じました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
06/06 4596円 (+49円)
06/03 4547円 (-26円)
06/02 4573円 (-67円)
06/01 4640円 (+12円)
05/31 4628円 (+19円)
05/30 4609円 (-15円)
05/27 4624円 (-16円)
05/26 4640円 (-14円)
05/25 4654円 (-52円)
05/24 4706円 (-35円)
直近10日間の金相場平均価格:4,622円/g
【パラジウム相場】週末3日のNYパラジウム相場は、米の雇用関連指標の鈍化を背景としたドル安に支えられ大幅反発。中心限月の9月限は1トロイオンス549.35ドル(+14.90ドル)と、3営業日ぶりに値を上げ、先月23日相場以来およそ3週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが継続した前日相場の流れを引き継いだほか、原油安を背景に序盤は小安く推移。一方、朝方発表された米の5月雇用統計指数が前月値・市場予想を共に大きく下回り、2010年9月以来5年8ヶ月ぶりの低調な伸びとなった事から、外為市場ではドルが主要通貨に対して急落。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割安感から買いを集め一気にプラス圏に浮上した。また、ここ最近の売り過剰感による安値拾いや、ドル安の加速が支えとなり上げ幅を拡大。一時567ドルまで急騰する場面もあった。ただ、その後は利益確定売りや、軟調となった原油相場、株安を背景にやや上げ幅を縮小するも、堅調に推移している金やプラチナの値動きを眺めてパラジウムも買い支えられ、そのまま高値圏を維持して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、ドル売り加速による割安感から週末のNY相場が急反発した事を映して堅調に推移。買取では1gあたり1,993円(+38円)と、金同様に3営業日ぶりにプラスに転じ、ここ最近の弱地合いから持ち直す展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/06 1993円 (+38円)
06/03 1955円 (-54円)
06/02 2009円 (-38円)
06/01 2047円 (+17円)
05/31 2030円 (+32円)
05/30 1998円 (-11円)
05/27 2009円 (+43円)
05/26 1966円 (±0円)
05/25 1966円 (-48円)
05/24 2014円 (-49円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:1,999円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:50現在の金相場は1トロイオンス1245.80ドル、パラジウムは556.35ドル、為替は1$106円71銭前後の値動きで推移しております。