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2016年06月08日海外相場安や為替要因から、国内貴金属は3営業日ぶりにマイナス圏へ↓

【金相場】7日のNY金相場は、米国での利上げ先送り観測を背景に相場が6日まで急上昇した反動から、目先の利益を確定する目的の売りがやや優勢となり小幅安。中心限月の8月限は1トロイオンス1247.00ドル(-0.40ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げ、3営業日ぶりに反落して取引きを終了。この日は外為市場でドル売り・ユーロ買いの動きが一巡し、朝方には対ユーロでドルが一時上昇。ドル建てで取引される金商品は割高感から売りが出たほか、前日におよそ2週間ぶりの高値を付けていたこともあり、目先の利益を確定する目的の売りも出たことでやや軟調となった。ただその後、米連邦準備理事会(FRB)の早期追加利上げ観測後退を受けた金の買いが再燃。再びユーロが買い戻されると金相場も下げ幅を縮小し、徐々に前日終値付近に値を戻す展開とった。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は前日の講演で、追加利上げについて「緩やかに進めるのが適切」と指摘。ただ、具体的な利上げ時期に言及しなかったことから、相場への影響は限定的だった。

国内の金相場は、NY相場が小幅ながら3営業日ぶりに下振れた事などからマイナス圏へ。買取ベースでは1gあたり4,585円(-18円)と、前日までの上伸が一服し、3営業日ぶりにマイナスに転じました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

06/08   4585円 (-18円)

06/07   4603円 (+7円)

06/06   4596円 (+49円)

06/03   4547円 (-26円)

06/02   4573円 (-67円)

06/01   4640円 (+12円)

05/31   4628円 (+19円)

05/30   4609円 (-15円)

05/27   4624円 (-16円)

05/26   4640円 (-14円)

直近10日間の金相場平均価格:4,605円/g



【パラジウム相場】7日のNYパラジウム相場は、前日までの急伸に対する利益確定売りや、ドル安一服を背景に売りが優り3営業日ぶりに反落。中心限月の9月限は1トロイオンス552.15ドル(-4.85ドル)と、マイナスに転じて取引きを終了。この日のパラジウムは、原油高や、引き続き米国の利上げ先送り観測が意識され、買い優勢となった前日までの流れを引き継ぐも、同時に連日の上昇に対する利益確定売りが出たこともあって序盤より売りが先行した。また、外為市場ではドル売り・ユーロ買いの動きが一巡し、対ユーロでドルが一時上昇。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感に相場を圧迫され下げ幅を拡大した。ただその後、売りが一巡すると、再びドルが軟調となったことから買い戻しが活発化、需給逼迫の観測から原油相場が節目の50ドルを超えて、2015年10月9日以来およそ8カ月ぶりの高値まで上昇したことも支援材料となったほか、欧州株高やプラチナが1000ドル圏内まで再浮上したことが好感され、引けにかけて持ち直す展開となった。

国内のパラジウムは、海外相場が前日までの上昇から利益確定を目的とした売り優勢に反転した事を映して、軟調に推移。買取では1gあたり1,993円(-27円)と、前日の上げ幅をそのまま戻し、3営業日ぶりに反落となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/08   1993円 (-27円)

06/07   2020円 (+27円)

06/06   1993円 (+38円)

06/03   1955円 (-54円)

06/02   2009円 (-38円)

06/01   2047円 (+17円)

05/31   2030円 (+32円)

05/30   1998円 (-11円)

05/27   2009円 (+43円)

05/26   1966円 (±0円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,002円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1248.40ドル、パラジウムは561.35ドル、為替は1$106円83銭前後の値動きで推移しております。