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【金相場】8日のNY金相場は、引き続き米国の利上げ先送り観測が意識されたほか、外為市場ではドル安による割安感が買いを誘い急反発。中心限月の8月限は1トロイオンス1262.30ドル(+15.30ドル)と、中心終値では5月18日相場以来およそ3週間ぶりの高値を付けて取引きを終了。先週末の予想を大きく下回った米雇用統計と、イエレンFRB議長の利上げに慎重な発言を受けて、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退、この日はそうした思惑から金買いが強まったほか、外為市場ではドル安が進行したことも割安感を与え相場の上昇を手伝った。また、ドイツやイギリスの国債利回りが過去最低水準を付けるなど世界的に金利が低下したほか、世界銀行による世界経済の先行き見通しを下方修正したことも、安全資産としての金を買う動きにつながり上げ幅を拡大。一時1267ドル超まで上昇する場面もあった。途中、ドル安の一服や、米国株高からやや上げ幅を縮小するも、商品相場が強気トレンド入りとの見方に支えられたほか、原油相場が連日で年初来高値を付けるなど一段高となったこともプラス要因となり、この日はおよそ3週間ぶりの高値で取引きを終えた。中心8月限の値動きは、高値1267.20ドル、安値1245.50ドル、終値1262.30ドル。
国内の金相場は、ドル安や米国の利上げ先送り観測を背景に反発したNY相場を映して上昇。買取ベースでは1gあたり4,643円(+58円)と急反発し、5月25日相場以来およそ2週間ぶりの高値回復となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
06/09 4643円 (+58円)
06/08 4585円 (-18円)
06/07 4603円 (+7円)
06/06 4596円 (+49円)
06/03 4547円 (-26円)
06/02 4573円 (-67円)
06/01 4640円 (+12円)
05/31 4628円 (+19円)
05/30 4609円 (-15円)
05/27 4624円 (-16円)
直近10日間の金相場平均価格:4,605円/g
【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、原油相場が年初来高値を付けるなど一段高となったことや、ドル安による割安感、金やプラチナの上昇が好感され反発。中心限月の9月限は1トロイオンス561.20ドル(+9.05ドル)と、中心終値では5月18日相場以来およそ3週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前日相場への反動から、序盤より買い戻しが先行し堅調に推移。また、引き続き米国の利上げ先送り観測が意識される中、外為市場ではドル安の流れが加速。ドル建てのパラジウムは割安感から買いを集めたほか、金や銀の急騰、プラチナの1000ドル超え、需給逼迫への懸念から原油相場が2015年7月以来およそ11ヶ月ぶりの高値となった事がプラス要因となり、パラジウムも上げ幅を拡大。一時570ドル超まで急伸する場面もあった。途中、ドル安の一服や、世界経済の成長鈍化が意識され利益確定売りに押される場面もあったが、米国株高や、引き続き堅調となった原油・貴金属相場が意識され、この日は3週間ぶりの高値に戻して取引きを終えた。中心9月限の値動きは、高値571.00ドル、安値555.75ドル、終値561.20ドル。
国内のパラジウム相場は、買いが優ったNY相場を映して反発。買取では1gあたり2,020円(+27円)と、前日の下げ幅をそのまま戻し、、3日間では一進一退と方向感の乏しい展開で推移しております。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/09 2020円 (+27円)
06/08 1993円 (-27円)
06/07 2020円 (+27円)
06/06 1993円 (+38円)
06/03 1955円 (-54円)
06/02 2009円 (-38円)
06/01 2047円 (+17円)
05/31 2030円 (+32円)
05/30 1998円 (-11円)
05/27 2009円 (+43円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,007円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1262.80ドル、パラジウムは563.55ドル、為替は1$106円66銭前後の値動きで推移しております。