相場情報

毎日の地金や貴金属などの相場動向、世界情勢やマーケット市況などをご紹介。

相場情報

HOME > 相場情報

2014年06月18日為替との兼ね合いから国内金は反発↑パラジウムも4営業日ぶりに値を上げ反発しました↑

《金相場》17日のNY金相場は、前日まで6営業日上昇した反動から7営業日ぶりに値を下げ反落。中心の8月物は1トロイオンス1272.00ドルと、前営業日-3.30ドルで取引きを終了。連日の高値反動から利益確定売りが先行した事や、朝方発表された米の経済指標の消費者物価指数(CPI)が予想以上に上昇した事などもあり、外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇。ドルの代替資産として逆の動きをしやすい金は売り込まれ、一時1258.00ドルまで値を下げる場面も。ただ、売りが一巡した後は、イラク情勢への懸念を背景に、安全資産として買われた事や、18日まで開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとした動きから、下げ幅を縮小した形に。

国内の金は為替が円安・ドル高に振れた事で反発↑買取りベースでは1gあたり4,474円(+7円)と、小幅ながら値を上げました。


《パラジウム相場》17日のNYパラジウムは、4営業日ぶりに反発。中心限月の9月物は1トロイオンス816.70ドル(+7.35ドル)と、前日まで3営業日値を下げた反動からパラジウムは買われ、プラス圏でこの日の取引きを終了。南アフリカの鉱山ストが終息に向かい前進した事で、前日まで3営業日続落し軟調に推移していたパラジウムは、賃金交渉の最終合意を控え労働者側が鉱山会社の提案を検討している最中となっており、最終結果を見極めたいとした様子見の動きも。一方で、両者間で合意に至っても生産回復までは当面時間を要す事や、ウクライナ情勢を背景にロシアからの供給にも警戒感が根強く、大幅に増加している需要に対応出来ないといった懸念もあり、当面の先行きは不透明。直近では最近の下げた反動から、買い戻される可能性もあり再び820ドルを目指す流れに。

国内のパラジウム相場は為替との兼ね合いもあり反発↑買取では2,857円と、前営業日+22円値を上げ4営業日ぶりにプラスに転じました。

現在、地金相場は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:30現在の金は1トロイオンス1270.70ドル、パラジウムは819.85ドル、為替は1$102円012銭前後の値動きで推移しております。