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【金相場】連休明け5日のNY金相場は、金融市場の混乱や世界経済の成長鈍化が意識され買いが活発化。中心限月の8月限は1トロイオンス1358.70ドル(+19.70ドル)と続伸し、中心終値では2014年3月18日相場以来およそ2年4カ月ぶりの高値で取引きを終了。連休明けの金相場は、ここ最近の上昇に伴う利益確定売りに押され序盤は小安く推移した。一方、前日に発表された6月の英建設業購買担当者景況指数(PMI)が大幅に悪化したほか、この日発表の英サービス業PMIも低下したことから、同国の景気減速懸念が台頭し、投資家のリスク回避姿勢が再燃。加えてイタリア銀行の不良債権問題も警戒視されはじめた事や、原油や株式などのリスク資産が売られる中、安全資産としての金は逃避目的から買われ上昇した。世界景気の先行き不透明感を背景に主要国の中央銀行が緩和的な金融政策を長期化させるとの見方が根強く、余剰資金が当面は金市場に流入すると見込んだ買いも相場を支え、この日も上値追いの展開となった。中心8月限の値動きは、高値1360.30ドル、安値1338.50ドル、終値1358.70ドル。
国内の金相場は、連休明けの海外相場高を映すも、円高の進行を受けて軟調に推移。買取ベースでは1gあたり4,745円(-9円)と、本日は小幅に値を下げマイナス圏で推移。およそ1ヶ月半ぶり(5月20日相場来)の高値を付けるなど上値追いの展開となっていた前日までの連騰が一服し、5営業日ぶりに反落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
07/06 4745円 (-9円)
07/05 4754円 (+14円)
07/04 4740円 (+51円)
07/01 4689円 (+45円)
06/30 4644円 (+4円)
06/29 4640円 (-11円)
06/28 4651円 (-39円)
06/27 4690円 (+107円)
06/24 4583円 (+34円)
06/23 4549円 (-22円)
直近10日間の金相場平均価格:4,669円/g
【パラジウム相場】連休明け5日のNYパラジウム相場は、先週までの連騰に対する利益確定売りや、世界経済の先行き不安の再燃から売りが優勢に。中心限月の9月限は1トロイオンス602.65ドル(-3.00ドル)と、6営業日ぶりに反落して取引きを終了。この日のパラジウムは、前週末におよそ2ヶ月ぶり(5月11日相場来)の高値を付けるなど一段高となっていたことから、序盤より利益確定売りが先行した。また、英国経済が中長期的に低迷するとの懸念が台頭し、投資家心理が後退。リスク商品の原油や欧米株式市場は売り優勢となり、パラジウムも相場を圧迫された。一方、売り一巡後は、堅調に推移している金をはじめ他貴金属の値動きを眺めて、パラジウムも買い戻しが強まりプラス圏に浮上。ただ、下げ幅を拡大した原油や米国株が重しとなり、結局マイナス圏に沈下した。中心9月限の値動きは、高値617.40ドル、安値590.60ドル、終値602.65ドル。
国内のパラジウムは、6営業日ぶりにマイナスに転じた海外相場安や、円高の進行を受けて軟調に推移。買取では1gあたり2,057円(-44円)と、7営業日ぶりに値を下げ、ここ最近の連騰が一服。本日はマイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
07/06 2057円 (-44円)
07/05 2101円 (±0円)
07/04 2101円 (+33円)
07/01 2068円 (+48円)
06/30 2020円 (+49円)
06/29 1971円 (+70円)
06/28 1901円 (+11円)
06/27 1890円 (-97円)
06/24 1987円 (+21円)
06/23 1966円 (+27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,006円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:55現在の金相場は1トロイオンス1370.05ドル、パラジウムは606.20ドル、為替は1$100円90銭前後の値動きで推移しております。