相場情報

毎日の地金や貴金属などの相場動向、世界情勢やマーケット市況などをご紹介。

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2014年06月25日貴金属が揃って上伸↑金は反発、パラジウムも3営業ぶりに値を上げました。

《金相場》24日のNY金相場は5日続伸。中心の8月物は1トロイオンス1321.30ドル(+2.90ドル)と、前営業日に続きおよそ2ヶ月ぶりの高値水準で取引きを終了。緊迫化しているイラク情勢や、ウクライナ問題など地政学リスクの高まりを背景に、リスクヘッジを目的とした買いが入った事や、米住宅価格の伸びが市場予想を下回ったほか、ドイツの企業景況感指数が低下した事で、金への支援材料となりプラス圏でこの日の取引も終了。一時1326.60ドルと4月15日相場以来の高値をつける場面もあった。ただ、取引時間午後に米の経済指標である5月の新築住宅販売と、6月の消費者景気信頼感指数が発表され、市場予想を上回る内容だった事から上値は抑えられた形に。

また、ウクライナ東部スラビャンスク近郊で24日、親ロシア派武装集団がウクライナ政府軍のヘリコプターを撃墜し、搭乗していた9人全員が死亡したとの報道を受け、安全資産として金を買う動きもあった。ウクライナ政権と親ロ派は27日までの停戦に合意しているものの、東部では検問所が襲撃されるなど実際には戦闘は止まっておらず、事態は流動的。

国内の金相場は反発。買取ベースでは4,616円(+16円)と、4連日で4,600円台で推移し、4月15日相場以来の高値を再び更新しました。

 

《パラジウム相場》24日のNYパラジウム相場は続伸。中心限月の9月物は1トロイオンス830.40(+7.75ドル)と、再び830ドルに価格をのせ取引きを終了。最近下落した安値反動から買われ値を伸ばした形に。先日、南アフリカの鉱山で今年1月からストライキを続けていた主要労働組合の組合員が、会社側の賃上げ提案を受け入れたと伝わり高値反動から下落。一方で、需要が大幅に増加している関係から、生産を再開しても供給安定へは当面時間を要す事が予想されており、相場は一進一退。ウクライナ情勢の今後の動向にも引き続き注視が必要。

国内のパラジウムは海外相場の上昇の流れを受けて反発。買取では1gあたり2,884円(+22円)と3営業日ぶりに値を上げました。


現在、地金相場は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:40現在の金は1トロイオンス1316.30ドル、パラジウムは823.65ドル、為替は1$101円88銭前後の値動きで推移しております。