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【金相場】14日のNY金相場は、原油相場の上昇や欧米の株高など、投資家のリスク選好地合いに押される形で売りが優り反落。中心限月の8月限は1トロイオンス1332.20ドル(-11.40ドル)と、マイナスに転じて取引きを終了。この日は原油相場が反発し、欧米株価が堅調に推移するなど、投資家のリスク投資意欲が強く見られ、安全資産とされる金は軟調となった。さらに、イングランド銀行(英中央銀行)がこの日、政策金利の据え置きを決定。予想外の利下げ見送りに、発表後は売り圧力がかかり、金相場は一時1320.40ドルまで下落した。また、前週末に発表された好調な米雇用統計をきっかけに、市場で再び米追加利上げが意識され始めたほか、英国では新しい首相が就任し、市場に安心感をもたらしたことも金への下押し要因となった。ただ、売り一巡後は安値拾いの買いなどが入り、下げ幅を縮小する展開となった。
国内の金相場は、海外相場ではリスクオンの流れから売りが優るも、円安の進行を受けて上伸。買取ベースでは1gあたり4,825円(+14円)と、5営業日続伸し上げ幅を拡大。連日で直近の高値を上抜き、3月17日相場以来およそ4ヵ月ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
07/15 4825円 (+14円)
07/14 4811円 (+20円)
07/13 4791円 (+20円)
07/12 4771円 (+33円)
07/11 4738円 (+17円)
07/08 4721円 (-35円)
07/07 4756円 (+11円)
07/06 4745円 (-9円)
07/05 4754円 (+14円)
07/04 4740円 (+51円)
直近10日間の金相場平均価格:4,765円/g
【パラジウム相場】14日のNYパラジウム相場は、原油高や欧米株の上昇など、リスク選好地合いが強まる中、パラジウムも買いが継続し上伸。中心限月の9月限は1トロイオンス651.10ドル(+6.90ドル)と、直近では最長となる7営業日続伸。中心終値では連日で年初来高値を更新し、2015年10月30日相場以来およそ8ヶ月半ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの連騰に対する利益確定売りや、金やプラチナなど他貴金属の軟調さにつられ序盤は前日終値を下回って推移した。一方、原油相場の反発や、欧米株の上昇など、市場がリスクオンの流れとなったことがプラス要因となり、パラジウムはプラチナ同様に徐々に買い戻された。また、この日発表された米国の経済指標(週間新規失業保険申請件数・生産者物価指数)が、それぞれ良好な内容となり同国景気への期待感や、インフレ率の上昇が意識され上げ幅を拡大した。その後、一部で利益確定を目的とした売りが出るも、引き続き堅調となった米国株や、プラチナの切り返しを眺め、そのまま高値圏を維持して取引きを終えた。先月末から急速に上げ幅を拡大しているパラジウムは、連日で年初来高値を更新。本日を含め7日連続高となっており、7月に入っては5日を除いて全日プラス圏で推移している。
国内のパラジウムは、上値追いの展開となった海外相場高や円安の進行を受けて一段高へ。買取では1gあたり2,300円(+37円)と、他貴金属同様に5営業日続伸し、上げ幅を拡大。年初来高値を更新し、2015年11月17日相場以来およそ8ヶ月ぶりの高値を付けました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
07/15 2300円 (+37円)
07/14 2263円 (+65円)
07/13 2198円 (+60円)
07/12 2138円 (+48円)
07/11 2090円 (+27円)
07/08 2063円 (±0円)
07/07 2063円 (+6円)
07/06 2057円 (-44円)
07/05 2101円 (±0円)
07/04 2101円 (+33円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,137円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:35現在の金相場は1トロイオンス1331.80ドル、パラジウムは652.55ドル、為替は1$106円19銭前後の値動きで推移しております。