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2014年07月02日パラジウムが高騰↑海外相場では年初2番目の高値をつけ一段高へ。

《金相場》1日のNY金相場は3日続伸。中心の8月物は1トロイオンス1326.60ドル(前営業日+4.60ドル)と、中心限月としては4月14日相場(1327.50ドル)以来およそ2ヶ月半ぶりの高値で取引きを終了。前日は月末・半期末だった事で持ち高調整から買われた事や、この日の発表された米の経済指標が強弱まちまちの内容だった事で、ドルの先安感から相対的な値動きをしやすいとされる金は値を伸ばした形に。また、ウクライナやイラクなど地政学リスクの高まりを背景に、安全資産として金が買われている事も相場の下支えになった。

国内の金は海外相場の上昇の流れを受け続伸。買取ベースでは1gあたり4,622円(+8円)と、小幅ながら2日値を上げ4月15日相場以来およそ2カ月半ぶりの高値となりました。

 

《パラジウム相場》1日のNYパラジウム相場は、需供逼迫の警戒感から大きく値を伸ばし7日続伸。中心の9限月は1トロイオンス854.60ドル(+11.45ドル)と、先日11日につけた3年3ヶ月ぶりの高値(860.15ドル)以来の水準に上伸。鉱山労働者のストが終結したばかりの南アフリカで、金属労働者組合(NUMSA)が新たにスト入りするなど労働争議が続いている事で、供給への懸念が再燃した事に加え、米やアジア圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)が拡大した事で、需要増加が見込まれるとの観測からパラジウムは再び最高値水準まで上伸した。また、1日付でウクライナが親ロシア派に対し停戦解除を発表。再び先行き不透明感が強まった事もパラジウムが一段高となった要因に。

【7日続伸したニューヨークパラジウム相場の価格推移:中心限月終値】

6/23 822.65ドル (+0.45ドル)

6/24 830.40ドル (+7.75ドル)

6/25 833.25ドル (+2.85ドル)

6/26 835.80ドル (+2.55ドル)

6/27 842.85ドル (+7.05ドル) 

6/30 843.15ドル (+0.30ドル)

7/1 854.60ドル (+11.45ドル)


国内のパラジウムは大きく値を伸ばし6日続伸。買取では2,965円(+38円)と上伸し、前日に続いて先月12日相場以来の高値水準となり一段高へ。6営業日連続高は2月5日~13日以来およそ5ヶ月ぶりとなり、値を伸ばした6日間の上げ幅は1gあたり103円と、率ではおよそ+3.5%の上昇。

【6日続伸した国内パラジウム相場の価格推移:買取ベース】

6/25 2,884円 (+22円)

6/26 2,894円 (+10円) 

6/27 2,905円 (+11円)

6/30 2,916円 (+11円)   

7/1 2,927円 (+11円)

7/2   2,965円 (+38円)


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金は1トロイオンス1325.70ドル、パラジウムは850.85ドル、為替は1$101円61銭前後の値動きで推移しております。