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2014年07月03日金・パラジウムが続伸↑国内パラジウムは7日続伸と直近では最長の連続高へ。

《金相場》2日のNY金相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が低金利の継続を改めて示した事から買われ4日続伸。中心8限月は1トロイオンス1330.90(+4.30ドル)と、中心限月の終値では3月21日相場(1336.00ドル)以来およそ15週間ぶり(3ヶ月半ぶり)の高値まで値を伸ばし取引きを終了。

取引き序盤は米ADPが発表した民間雇用者数が市場予想を上回った事で金は軟調に推移。また、同時に良好な内容だった米の経済指標を背景にドルが上伸した事も、ドル建ての金相場への圧迫材料となり、一時マイナス圏に転じる場面も。その後、ワシントンの国際通貨基金で講演を行ったFRBイエレン議長が、「現行の金融政策を変更する必要はない」との認識を示した事で反転し上昇。米国の緩和的な金融政策が長期化するとの期待を背景とした買いが入り、3ヶ月半ぶりの高値圏でこの日の取引きを終了。また、世界最大の金上場投資信託(ETF)SPDRゴールド・トラストが公表した1日時点の金保有高が増加。投機筋のロング・ポジションの急増が明らかになり、金相場に投資資金の流入への期待感や、依然として不透明感が強いイラクや、ウクライナ情勢などの地政学リスクを回避する目的とした買いも入った事で金相場には強材料となった形に。

 
国内の金も為替が円安に振れた事もあり3日続伸。買取では4,633円(+11円)と、4月15日相場以来およそ2カ月半ぶりの高値圏へ上伸しております。直近10日間では最高値:4,633円(7/3)、最安値:4,576円(6/30)、平均では4,608円で推移。

07/03 4633円 +11円※最高値
 
07/02 4622円 +8円

07/01 4614円 +38円

06/30 4576円 -19円※最安値

06/27 4595円 -16円

06/26 4611円 -5円

06/25 4616円 +15円

06/24 4601円 -7円

06/23 4608円 +3円

06/20 4605円 +120円

直近10営業日の金相場平均価格:4,608円/g(買取)

 

《パラジウム相場》2日のNYパラジウム相場は、直近では最長となる8営業日続伸。中心の9月物は1トロイオンス857.40(+2.80ドル)と、前日に続き先月11日につけた直近高値(3年3ヶ月ぶり:860.15ドル)に次ぐ高値をつけて、この日の取引きを終了。南アフリカの金属労働者組合(NUMSA)が、新たにスト入りするなど労働争議が続いている事で、依然として供給への警戒感が強まっている事を背景に、買い優勢でこの日も推移。日中取引では一時860ドル超まで買い進められる場面もあったものの、独立記念日を含む3連休を控え、持ち高調整から上値は抑えられた形に。


国内のパラジウムも本日値を伸ばし7日続伸。買取りでは2,975円(+10円)と、先月12日相場以来の高値となり、直近では最長の連続高となる7営業日連続高と現在強気で推移。本日は6月12日相場(3,002円)・6月11日相場(2,986円)に次いで年初来では3番目の高値まで値を伸ばしております。直近10日間のパラジウムの値動きは、最高値:2,975円(7/3)、最安値:2,862円(6/24)、平均では2,911円。

07/03 2975円 +10円※最高値

07/02 2965円 +38円

07/01 2927円 +11円

06/30 2916円 +11円

06/27 2905円 +11円

06/26 2894円 +10円

06/25 2884円 +22円

06/24 2862円 -5円※最安値

06/23 2867円 -44円

06/20 2911円 +22円

直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2,911円/g(買取)


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:40現在の金は1トロイオンス1325.20ドル、パラジウムは854.55ドル、為替は1$101円87銭前後の値動きで推移しております。