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【金相場】11日のNY金相場は、米国の追加利上げ観測の強まりに加え、ドルが対ユーロで一段と買われたことに伴う割高感などを背景に反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1255.90ドル(-4.50ドル)と、マイナスに転じて取引きを終了。この日の金相場は、米シカゴ連銀のエバンズ総裁による12月利上げに向けた前向きな発言をした事から、年内の利上げ観測が改めて意識されたほか、外為市場ではドルが対ユーロで上昇し、ドル建てで取引される金に割高感が生じたことも相場の押し下げ要因となり圧迫された。一方、米株式相場が午後にかけて下げ幅を広げると、逃避需要から金に買いも入り一時プラス圏に浮上するが、翌日に公表される9月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を控えた様子見もあって、その後は再びマイナス圏に沈下した。市場では早ければ年内中に米国が利上げを実施するとの見方が高まっており、相場は調整地合いが継続する展開となった。
国内の金相場は、売りに反転したNY相場や、為替が円高に傾斜した事も要因となり反落。買取ベースでは1gあたり4,473円(-26円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
10/12 4473円 (-26円)
10/11 4499円 (+1円)
10/07 4498円 (-32円)
10/06 4530円 (+33円)
10/05 4497円 (-100円)
10/04 4597円 (+7円)
10/03 4590円 (-5円)
09/30 4595円 (-6円)
09/29 4601円 (+12円)
直近10日間の金相場平均価格:4,547円/g
【パラジウム相場】11日のNYパラジウム相場は、年内の利上げを織り込む流れが強まる中、ドル高による割高感や、米国株の下げ幅拡大が重しとなり反落。中心限月の12月限は1トロイオンス648.15ドル(-20.40ドル)と、3営業日ぶりに反落し、中心終値では7月18日相場以来およそ3ヵ月ぶりの安値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優った前日までの流れを引き継ぎ、序盤は小高く推移した。一方、シドニーでのシカゴ連銀総裁発言を受けて利上げが近いとの観測が強まり、外為市場ではドルが上昇。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感から相場を圧迫され売りに反転した。このほか、原油の下げや、米国株の下げ幅拡大が重しとなり、パラジウムも売り優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、海外相場の弱さに加え、円高の流れに相場を圧迫。買取では1gあたり2,257円(-97円)と、直近では最長の6営業日続落し、およそ1ヵ月ぶり(先月16日相場来)の安値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
10/12 2257円 (-17円)
10/11 2354円 (-17円)
10/07 2371円 (-27円)
10/06 2398円 (-32円)
10/05 2430円 (-22円)
10/04 2452円 (-32円)
10/03 2484円 (+38円)
09/30 2446円 (-6円)
09/29 2452円 (+71円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,403円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1259.35ドル、パラジウムは651.60ドル、為替は1$103円53銭前後の値動きで推移しております。