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2014年07月18日パラジウム相場-今週5営業日の価格推移

17日のNYパラジウム相場は続伸。中心限月の9月物は1トロイオンス885.10ドル(+8.35ドル)と、昨日つけた直近高値を上抜き、およそ13年5ヶ月ぶりの高値水準で取引きを終了。欧米がロシアに対し、追加制裁の発動を明らかにした事で、供給への懸念から、この日は取引き序盤からパラジウムは堅調に推移。米の6月住宅着工件数・住宅建設許可件数が予想に反し大幅に落ち込んだ事で、一時上げ幅を削る場面もあったが、マレーシア航空の旅客機が17日、ウクライナ東部上空で親ロシア派武装勢力によって撃墜され、乗客280人と乗員15人の合わせて295人全員が死亡したと報じられた事を受け、欧米とロシアの緊張が一層深刻化しパラジウムの供給に支障が生じるとの懸念が広がった事で、再び買いが優勢となりこの日の取引きを終了した。


国内のパラジウムも海外相場が上伸した事を受け2日続伸。買取では3,067円(+21円)と、昨日つけた直近高値を再び上抜き、2001年3月28日相場(3,103円)以来の高値を更新しました。

今週5日間の国内パラジウムは、値を上げた日が3日(14日・17日・18日)、値を下げた日が1日(16日)、変わらなかった日が1日(15日)となっており、週明け14日は前週末の海外相場の流れを受け、国内パラジウムも小幅ながら値を上げ反発。翌15日は連休が明けた海外相場で、金相場が大きく下落するなど貴金属は総じて軟調に推移しパラジウムも連られる形で値を下げたものの、国内では為替が円安・ドル高に振れた事で前営業日変わらずの横ばい(買取:3,029円)。16日は前日に続き貴金属市場全般が軟調に推移し、パラジウムも連れ安。1トロイオンス868.55ドル(-3.45ドル)と、870ドルを割り込み弱気で推移した事で、国内のパラジウムも3営業日ぶりにマイナスに転じ、買取では3,024円(-5円)。昨日は最近の値を下げた安値反動から、海外相場では3営業日ぶりにプラスに転じ反発。南アフリカで金属労働ストが継続している事や、ウクライナ情勢不安から供給への警戒感が高まっている事で、引き続きパラジウムには強材料となり、直近の高値(11日:875.30ドル)を超えて上伸。米政府は16日、ウクライナ問題を巡ってロシアに追加制裁措置を発表した事や、欧州連合(EU)首脳も、ロシアに対する追加制裁について協議している事が明かされた事もあり、この日は買いが優勢に。国内のパラジウムも海外相場の流れを受け3営業日ぶりに反発し、買取では3,046円(+22円)と、直近の高値3,035円(9日・10日相場)を上抜き一段高へ。本日はウクライナでマレーシア航空の旅客機が親ロシア派武装勢力によって撃墜されたと伝わった事で、海外相場が880ドルを超えるなど高騰。前日17日につけた直近高値(876.75ドル)を超えて、2001年2月以来およそ13年5ヶ月ぶりの高値を更新。国内でも値を伸ばし買取では3,067円(+21円)と、前日につけた高値を上抜いて一段高となりました(2001年3月28日相場以来の高値)。

今週5営業日のパラジウムは前週に続き、全日3,000円台で推移しており、平均では3,039円と、先週5営業日平均(3,027.4円)に対し+11.6円(+0.3%)と、前週に続き4週連続で平均比プラスとなりました。 値を上げた4週平均の上げ幅は1gあたり+167円と、率では+5.5%。

【今週5営業日 パラジウムの値動き(買取ベース)】

07/18 3,067円 (+21円)

07/17 3,046円 (+22円)

07/16 3,024円 (-5円)

07/15 3,029円 (±0円)

07/14 3,029円 (+5円)

今週5日間のパラジウム平均相場:3,039円(買取)

12:50現在のパラジウムは1トロイオンス883.75ドル前後の値動きで推移しております。