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【金相場】27日のNY金相場は、発表された米国経済指標が強弱まちまちとなった中、インドの祝祭シーズンを控え現物需要の増加観測や、米国株の軟調さが支えとなり上昇。中心限月の12月限は1トロイオンス1269.50ドル(+2.90ドル)と、小幅ながら反発して取引きを終了。この日の金相場は、軟調となった前日相場の反動から、序盤より買い戻しが先行した。また、朝方発表された9月の耐久財受注額は前月値・市場予想を共に下回り低調な内容となったほか、米労働省が発表した最新週の新規失業保険申請件数も市場予想を上回った事から、金商品は買いを集め一時1273ドル超まで上げ幅を拡大した。その後、ドル買いの進行や、様子見ムードから上値を重くするも、米国株の軟調さや、金の需要大国であるインドの祝祭シーズンを控えた現物需要の増加観測が相場を支え、この日は買い優勢で取引きを終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)による年内利上げ観測が強まる中、市場の注目は翌28日に公表される実質GDP(国内総生産)速報値に集まっている。
国内の金相場は、小幅ながらプラスに転じたNY相場や、円安の加速を受けて急反発。買取ベースでは1gあたり4,602円(+43円)と、大きく値を上げ4,600円台に回復。月初来高値を上抜いて、先月27日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
10/28 4602円 (+43円)
10/27 4559円 (-4円)
10/26 4563円 (+23円)
10/25 4540円 (+8円)
10/24 4532円 (-4円)
10/21 4536円 (+10円)
10/20 4526円 (+8円)
10/19 4518円 (+30円)
10/18 4488円 (-5円)
10/17 4493円 (-4円)
直近10日間の金相場平均価格:4,536円/g
【パラジウム相場】27日のNYパラジウム相場は、低調な内容となった米国耐久財受注や、ドル買いの進行、軟調となった米国株が意識され続落。中心限月の12月限は1トロイオンス613.20ドル(-7.75ドル)と、本日の貴金属市場では唯一マイナス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前日相場への安値反動や、欧州株の上昇、原油高が支援材料となり、序盤は小高く推移した。一方、発表された米国経済指標(9月の耐久財受注額)が前月値・市場予想を共に下回り低調な内容となると、相場は次第に売り優勢に反転。米国株の軟調さや、ドル高の進行が重しとなりマイナス圏に沈下した。
国内のパラジウムは、為替が円安に振れたものの、軟調となったNY相場を映して3営業日続落。買取では1gあたり2,198円(-5円)と小幅ながら値を落とし、本日貴金属市場では唯一のマイナス推移となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
10/28 2198円 (-5円)
10/27 2203円 (-22円)
10/26 2225円 (-16円)
10/25 2241円 (+54円)
10/24 2187円 (-32円)
10/21 2219円 (-11円)
10/20 2230円 (-11円)
10/19 2241円 (-11円)
10/18 2252円 (-21円)
10/17 2273円 (+48円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,227円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1272.80ドル、パラジウムは617.55ドル、為替は1$105円15銭前後の値動きで推移しております。