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【金相場】8日のNY金相場は、米大統領選の投開票日を迎えてクリントン氏優勢との見方からリスク選好地合いとなったほか、ドル高の進行が重しとなり売りが優勢の展開に。中心限月の12月限は1トロイオンス1274.50ドル(-4.90ドル)と、続落して取引きを終了。この日の金相場は、前日の売り反動からやや買い戻しが入ったほか、外為市場でドルが対ユーロで売られたことを背景に午前中ごろまでは堅調に推移した。しかしその後は、米大統領選挙の投開票がスタートし、市場ではクリントン氏優勢を織り込む動きが強まり、株高、ドル買いの地合いに。ドル建てで取引される金に割高感が生じたことや、リスク選好から金商品には売り圧力が強まってマイナス圏に沈下した。ただ、大統領選の結果待ちで様子見ムードも強まり、終盤にかけて小動きな展開となった。
国内の金相場は、リスクオン地合いに押されたNY相場安を映して小幅続落。買取ベースでは1gあたり4,607円(-3円)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げ続落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
11/09 4607円 (-3円)
11/08 4610円 (-16円)
11/07 4626円 (+2円)
11/04 4624円 (+14円)
11/02 4610円 (+8円)
11/01 4602円 (-3円)
10/31 4605円 (+3円)
10/28 4602円 (+43円)
10/27 4559円 (-4円)
10/26 4563円 (+23円)
直近10日間の金相場平均価格:4,601円/g
【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、リスク選好地合いが追い風となり引き続き堅調に推移。中心限月の12月限は1トロイオンス665.50ドル(+9.10ドル)と、3営業日続伸し、中心終値では前日相場同様に10月10日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの急騰に対する持ち高調整売りから値を落とした一方、ドルがユーロに対して軟調となった事から、序盤は売り買いが交錯しまちまちの展開となった。ただ、米大統領選挙の投開票がスタートすると、クリントン氏勝利を織り込む格好で市場ではリスクを選好する動きが活発化。リスク商品の見直し買いが進んだほか、株高や、プラチナの高値圏推移も材料視され、パラジウムは一気にプラス圏に浮上した。その後、ドル高が意識された事や、金の下げを眺めて、やや上値を重くするも、引き続き堅調となった米国株が好感され、そのまま高値圏で取引きを終えた。この日を含め3営業日続伸したパラジウムは、3日間では+47.90ドル(+7.2%)と、上げ幅を拡大し一段高で推移。
国内のパラジウムは、上げ幅を拡大したNY相場を映して上伸。買取では1gあたり2,349円(+54円)と、3営業日続伸し連日で直近高値を更新。3日間の上げ幅はgあたり+189円(+8%)と一段高となり、前日同様に10月11日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値継続となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
11/09 2349円 (+54円)
11/08 2295円 (+97円)
11/07 2198円 (+38円)
11/04 2160円 (-59円)
11/02 2219円 (+16円)
11/01 2203円 (+16円)
10/31 2187円 (-11円)
10/28 2198円 (-5円)
10/27 2203円 (-22円)
10/26 2225円 (-16円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,224円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1295.45ドル、パラジウムは667.60ドル、為替は1$103円38銭前後の値動きで推移しております。