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【金相場】週末11日のNY金相場は、トランプ次期大統領に対する政策期待を受けて、引き続きリスク選好地合いに押される形で相場を圧迫。中心限月の12月限は1トロイオンス1224.30ドル(-42.10ドル)と、5営業日続落し、中心終値では6月2日相場以来およそ5ヵ月ぶりの安値に戻して取引きを終了。この日の外為市場ではドル買い・ユーロ売りが進行し、ドル建てで取引される金商品は割高感から相場を圧迫され序盤より売りが先行した。また、米ミシガン大学が発表した11月の消費者景況感指数が、前月値・市場予想を共に上回り良好な内容となったほか、トランプ次期大統領による経済政策への期待感からが米国株が史上最高値付近の水準に迫るなど堅調に推移していることから、12月の利上げ観測が一段と強まっていることも圧迫材料となり、下げ幅を拡大する展開となった。
国内の金相場は、売りが進んだ週末のNY相場安を映して軟調に推移。買取ベースでは1gあたり4,512円(-122円)と、大幅続落し、およそ3週間ぶり(10月18日相場)の安値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
11/14 4512円 (-122円)
11/11 4634円 (-12円)
11/10 4646円 (+39円)
11/09 4607円 (-3円)
11/08 4610円 (-16円)
11/07 4626円 (+2円)
11/04 4624円 (+14円)
11/02 4610円 (+8円)
11/01 4602円 (-3円)
10/31 4605円 (+3円)
直近10日間の金相場平均価格:4,608円/g
【パラジウム相場】週末11日のNYパラジウム相場は、このところの連騰に対する利益確定売りが出たほか、ドル高の加速や、金・プラチナの急落が響きマイナス圏に反転。中心限月の12月限は1トロイオンス684.70ドル(-11.80ドル)と、6営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。この日のパラジウムは、前日におよそ5週間ぶり(10月4日相場来)の高値を付けるなど急速に上げ幅を拡大していた反動から、序盤より利益確定売りが進み軟調となった。また、発表された米国経済指標(11月消費者景況感指数)が良好な内容となった事から、外為市場ではドル買い・ユーロ売りが進行。ドル建てのパラジウムは割高感から相場を圧迫されたほか、12月利上げ観測が再燃した事も材料視された。途中、米国経済の景気拡大観測から株式相場が市場最高値水準まで上げ幅を拡大するなど、引き続きリスク選好の動きが相場を支えるも、金やプラチナの下げや、原油安が意識され、結局マイナス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、このところの連騰から週末のNY相場が利益確定売りに押されたことを映して、国内でも上値追いが一服しマイナス圏へ。買取では1gあたり2,435円(-76円)と、6営業日ぶりに値を下げ、前営業日に付けた、およそ1年ぶり(2015年11月2日相場来)の高値水準から後退し、上値追いが一服する展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
11/14 2435円 (-76円)
11/11 2511円 (+97円)
11/10 2414円 (+65円)
11/09 2349円 (+54円)
11/08 2295円 (+97円)
11/07 2198円 (+38円)
11/04 2160円 (-59円)
11/02 2219円 (+16円)
11/01 2203円 (+16円)
10/31 2187円 (-11円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,297円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1220.55ドル、パラジウムは674.85ドル、為替は1$176円49銭前後の値動きで推移しております。