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2014年07月31日国内パラジウムが5日続伸↑連日高値を更新し、買取では3,100円台へ。

《金相場》30日のNY金相場は続落。中心限月の12月物は1トロイオンス1296.90(-3.60ドル)で取引きを終了。(8月物は1294.90ドルで終。)この日発表された4~6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値が市場予想を上回る伸びとなった事で、外国為替市場でドルが対主要通貨に対し上昇。ドル建ての金は割高感から相場を圧迫され値を下げた形に。この日の取引き時間外に発表された、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明は前回とほぼ同じ内容となり、市場は既に織り込み済みだった為か相場への反応は限られた。一方で、長期化しているウクライナ問題や、中東の情勢不安など地政学リスクに依然として金は下値を支えられおり、下げようとする場面で買い戻しが入るなど、この日の下げも小幅に留まった。

国内の金相場は為替がドル高・円安に推移した事で反発。買取ベースでは4,582円(+16円)と、3営業日ぶりにプラスに転じ18日相場以来およそ2週間ぶりの高値となりました。

 


《パラジウム相場》30日のNYパラジウム相場は反発。中心の9月限は1トロイオンス880.15ドル(+1.85ドル)と、再び880ドルを超えて取引きを終了。堅調な米のGDP速報値を受けて、貴金属相場はまちまち。同白金族のプラチナは小幅に値を下げるも、パラジウムは買いが優勢となりプラス圏でこの日の取引きを終了した。依然として、ウクライナを巡る地政学リスクを背景に供給への懸念からパラジウムは高値水準で推移。欧州連合(EU)は29日、ロシアに対する大規模な制裁に踏み切ると報じられ、欧米とロシアの溝が一層深まるとの警戒感からパラジウム上昇の要因となっている。

国内のパラジウムは堅調に推移し5日続伸。買取では3,100円(+17円)と、先日に続き連日で高値を上抜いて、大台の3,100円台に価格をのせるなど高騰。値を伸ばした5日間の上げ幅は1gあたり+76円と、率では+2.4%となっております。


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:35現在の金は1トロイオンス1294.65ドル、パラジウムは880.70ドル、為替は1$102円74銭前後の値動きで推移しております。