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【金相場】10日のNY金相場は、ドル安や中国の春節を控えた実需筋に買い支えられ小幅続伸。中心限月の2月限は1トロイオンス1185.50ドル(+0.60ドル)と、ほぼ横ばいながら小幅に値を伸ばして取引きを終了。この日の金相場は、買いの勢いが増した前日相場の流れを引き継ぎ序盤より堅調に推移した。また、トランプ次期米大統領の記者会見を翌日に控えて様子見が広がる中、一部でリスク回避の姿勢が広がった事で、金には安全資産としての買いが入り一時1190ドル超まで上げ幅を拡大した。ただ、その後は外為市場でドルが対ユーロで買い戻されると、ドル建てで取引される金に割高感が生じたほか、前日におよそ6週間ぶりの高値を付けた反動から、目先の利益を確定する売りも出て朝方の上げ幅を消化する展開となった。
国内の金相場は、小幅高となったNY相場を映して上伸。買取ベースは1gあたり4,719円(+10円)と、連日で年初来高値を上抜き、昨年9月7日相場以来およそ4ヶ月ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
01/11 4719円 (+10円)
01/10 4709円 (+25円)
01/06 4684円 (-5円)
01/05 4689円 (+121円)
12/27 4568円 (-10円)
12/26 4578円 (+3円)
12/22 4575円 (-14円)
12/21 4589円 (+3円)
12/20 4586円 (-15円)
12/19 4583円 (+18円)
直近10日間の金相場平均価格:4,630円/g
【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、中国の生産者物価指数(PPI)が良好な内容となった事や、引き続き需給バランスから買いを集め反発。中心限月の3月限は1トロイオンス765.25ドル(+8.10ドル)と、年初来高値を更新。中心終値では一代高値を付けた昨年11月30日相場以来およそ1ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日の下げに対する反動買いや、ドル安による割安感から値ごろ感が広がり序盤より買いが先行した。また、発表された中国の12月生産者物価指数(PPI)が、ここ5年余りでは最も大きな伸びとなり、世界的なディスインフレの一因となっていた中国が、物価押し上げの新たな原動力となる可能性が示された事も相場の支援材料となった。このほか、トランプ次期米大統領の記者会見を翌日に控えて様子見が広がる中、インフラ政策への拡大観測や、需給バランスから引き続き買いを集め中盤以降も堅調に推移。途中、一部で利益確定売りや、もみ合う米国株を眺めてやや押される場面もあったが、買い優勢の展開は変わらず高値圏を維持して取引きを終えた。年初より急速に上げ幅を拡大したパラジウムは、本日を含めた6日間では+82.00ドルと、率ではおよそ11%の上昇。一代高値を付けた昨年11月30日相場(中心終値では2015年6月2日相場以来およそ1年6ヵ月ぶり)以来の高値圏まで浮上した。
国内のパラジウムは、買いが継続し一段高となったNY相場を映して上昇。買取では1gあたり3,002円(+5円)と、小幅に値を伸ばし連日で上値追いの展開に。2015年6月19日相場以来およそ1年7ヶ月ぶりの高値を記録し、買取では同日ぶりに3,000円台のせとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
01/11 3002円 (+5円)
01/10 2997円 (+86円)
01/06 2911円 (-43円)
01/05 2954円 (+324円)
12/27 2630円 (±0円)
12/26 2630円 (+11円)
12/22 2619円 (-27円)
12/21 2646円 (-38円)
12/20 2759円 (-33円)
12/19 2759円 (-33円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,783円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1188.80ドル、パラジウムは765.35ドル、為替は1$116円11銭前後の値動きで推移しております。