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《金相場》20日のニューヨーク金相場は小幅に値を下げ続落。中心の12月物は1トロイオンス1295.20ドル(-1.5ドル)と、4営業日続落し、中心終値では8月5日相場以来およそ2週間ぶりの安値となった。取引時間中は7月分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨発表を控え様子見ムードが強く薄商いの中、一時プラス圏に浮上する場面もあったが、ドルが主要通貨に対し上伸した事や、株価反発で値を消し、結局マイナス圏でこの日の取引きを終了した。
その後、取引き時間外に米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が発表され、「多くの参加者は、委員会の目標に向けた収束が予想より速いペースで起きた場合、金融政策による緩和措置を現在見込まれているよりも早期に引き揚げ始めることが適切になる可能性がある」と、タカ派的な内容となり、従来よりも早期に利上げを実施する可能性を示唆した。
国内の金相場は為替が1$103円台までドル高・円安が進んだ事もあり続伸。買取ベースでは4,607円(+17円)と、2日値を伸ばし月初来の高値を更新。買取では12日相場以来およそ1週間ぶりに4,600円台へ価格をのせました。
《パラジウム相場》20日のニューヨークパラジウム相場は続落。中心限月の9月物は1トロイオンス868.45ドル(-12.35ドル)と、2日値を下げ8日相場以来およそ2週間ぶりの安値圏で引けた。この日は白金族が軟調に推移。パラジウムは、ウクライナの緊張緩和によるロシアからの供給懸念が後退した事や、プラチナが6営業日下げるなど弱気で推移している事から連られる形で値を下げ、マイナス圏でこの日の取引きを終了。26日にロシア・ウクライナ各首脳がベラルーシの首都ミンスクで会談を行う予定となっており、緊迫状況にあった過度の緊張が緩和された事を受け、最近の高値反動から調整された。26日の会談で両国間による関係改善の進展が示されれば、最近の高値感から更に下値を伺う可能性も。
国内のパラジウムは海外相場が最近の高値反動から調整された事を映して2日続落。買取では3,083円(-27円)と、12日相場以来およそ1週間ぶりに3,100円を割るなど同日以来の安値となっております。
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金は1トロイオンス1289.60ドル、パラジウムは867.40ドル、為替は1$103円87銭前後の値動きで推移しております。