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【金相場】週末10日のNY金相場は、米国の追加利上げ観測を後押しする雇用統計の発表に圧迫され、小幅安の展開に中心限月の4月限は1トロイオンス1201.40ドル(-1.80ドル)と、調整地合いが継続し9営業日続落して取引を終了。米労働省が朝方に発表した2月の雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門の就業者数が市場予想を上回ったほか、失業率も予想通り改善。雇用情勢の回復を改めて印象付ける堅調な内容となった。ただ、先行指標の民間調査で就業者数の大幅増が示され、統計の上振れは一定程度織り込み済みだったことから、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げがほぼ確実の情勢となりながらも金商品は下げ渋り、1200ドルを挟んでもみ合う展開となった。またこの日は、8日続落の後を受けて買い戻しも入りやすい地合いだったが、結局プラス圏には届かなかった。
国内の金相場は、週末のNY相場安を映すも、為替が円安に傾斜した事からプラス圏に反転し上昇。買取ベースでは1gあたり4,767円(+11円)と、ここ最近の連続安が一服し8営業日ぶりに反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
03/13 4767円 (+11円)
03/10 4756円 (-8円)
03/09 4764円 (-3円)
03/08 4767円 (-34円)
03/07 4801円 (-29円)
03/06 4830円 (-15円)
03/03 4845円 (-41円)
03/02 4886円 (+43円)
03/01 4843円 (-7円)
02/28 4850円 (+13円)
直近10日間の金相場平均価格:4,811円/g
【パラジウム相場】週末10日のNYパラジウム相場は、米雇用市場の改善を意識したドル高に圧迫され売り優勢の展開に。中心限月の6月限は1トロイオンス745.15ドル(-2.90ドル)と、小幅ながら値を下げ3営業日続落して取引を終了。この日のパラジウムは、売りが優勢となった前日まで安値反動から序盤は買い戻しが先行し小高く推移した。一方、米労働省が朝方に発表した2月の雇用統計は、市場予想を上回り堅調な内容となった事から外為市場ではドル買いが進行。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に圧迫されたほか、原油安も意識され次第にマイナス圏に反転した。ただ、堅調となった売国株や、その後のドルの値動きを眺め売りが一服後は下げ渋る展開となった。
国内のパラジウムは、週末の海外相場では軟調となるも、円安要因から下げを相殺し上昇。買取では1gあたり2,927円(+6円)と、小幅ながらプラスに転じ反発しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/13 2927円 (+6円)
03/10 2921円 (-81円)
03/09 3002円 (+16円)
03/08 2986円 (-6円)
03/07 2992円 (-10円)
03/06 3002円 (+5円)
03/03 2997円 (-16円)
03/02 3013円 (+43円)
03/01 2970円 (-22円)
02/28 2992円 (+60円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,980円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1205.85ドル、パラジウムは752.80ドル、為替は1$114円84銭前後の値動きで推移しております。