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【金相場】5日のNY金相場は、米ADP雇用報告の上振れを受けたドル高に押され売り優勢に反転。中心限月の6月限は1トロイオンス1248.50ドル(-9.90ドル)と、4営業日ぶりに値を下げ、マイナス圏で取引きを終了。この日の金相場は、買いが続いた前日までの反動から利益確定売りが出やすかったほか、3月のADP雇用統計が予想を大幅に上回り、米景気拡大への期待感が高まったことから、対ユーロでのドル高が進んだ事もあって、序盤より売りに押される格好となった。ただ、6-7両日の米中首脳会談の行方を見極めたいとの思惑から、下げ一巡後は買い戻しの動きもあって下値は限定的となった。引け後に発表された3月14-15両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、大半の参加者が量的緩和で拡大した保有資産の縮小を年内に始めるのが妥当との考えを示していたことが判明。これを受けて金商品は時間外取引ではやや買い戻しが強まり、1250ドル台後半まで値を戻した。
国内の金相場は、売りが優ったNY相場を映して軟調に推移。買取ベースでは1gあたり4,785円(-12円)と、3営業日ぶりに反落しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
04/06 4785円 (-12円)
04/05 4797円 (+7円)
04/04 4790円 (+9円)
04/03 4781円 (-5円)
03/31 4786円 (-6円)
03/30 4792円 (+15円)
03/29 4777円 (+4円)
03/28 4773円 (+9円)
03/27 4764円 (+2円)
03/24 4762円 (-12円)
直近10日間の金相場平均価格:4,781円/g
【パラジウム相場】5日のNYパラジウム相場は、原油高や米景気拡大観測をはやして買いが継続し上伸。中心限月の6月限は1トロイオンス807.75ドル(+0.80ドル)と、小幅ながら5営業日続伸し、前営業日同様に中心終値ではおよそ2年ぶり(2015年3月9日相場以来)の高値を記録した先月24日相場以来、およそ2週間ぶりの高値継続で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの連騰に対する反動から序盤は持ち高調整や、利益確定の売りに押され軟調に推移した。一方、堅調となったアジアや中国株が好材料となったほか、原油相場の急伸も手伝って相場は次第に買い戻しに反転。安値拾いも入った事から再度800ドル台に戻すと、発表された3月米ADP民間雇用の増加を受けた同国景気の拡大観測が意識され、一時816.45ドルと、直近高値(3月24日相場:813.35ドル)を上抜いて、一代高値を記録する場面もあった。ただ、その後はドル高や一部で利益確定売りが出たほか、米国株の下げを眺めて上げ幅を縮小し、引けにかけては前日終値付近の水準で落ち着く展開となった。
国内のパラジウムは、上値追いとなったNY相場を映して上伸。買取では1gあたり3,051円(+11円)と、4月に入ってから全日で上昇し、本日を含めて5営業日続伸と年初来では最長の上伸。直近高値を抜いて、2月17日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/06 3051円 (+11円)
04/05 3040円 (+5円)
04/04 3035円 (+6円)
04/03 3029円 (+16円)
03/31 3013円 (+27円)
03/30 2986円 (±0円)
03/29 2986円 (+21円)
03/28 2965円 (-75円)
03/27 3040円 (+11円)
03/24 3029円 (+48円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,017円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1257.15ドル、パラジウムは810.70ドル、為替は1$110円49銭前後の値動きで推移しております。