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28日のニューヨーク金相場は反発。取引中心の12月物は1トロイオンス1290.4ドル(+7.0ドル)と、20日相場以来およそ1週間ぶりの高値で取引きを終えた。ロシア軍がウクライナに再び侵入する動きが報道された事を受け、地政学的リスクへの警戒感から、この日の金相場は序盤から小高く推移し、一時1297.60ドルまで買い進められる場面もあった。その後、米の経済指標が発表され良好な内容となった事で、相場を圧迫し上げ幅を縮小するも、結局終値は20日相場以来およそ1週間ぶりの高値をつけ、1日の上げ幅は6日以来の大きさで引けた。
ウクライナの欧州安保協力機構(OSCE)特使は28日、ロシアの正規軍が、ウクライナ南東部の都市、ノボアゾフスクを支配下に置いたと述べた。また北大西洋条約機構(NATO)の軍当局者は、1000人以上のロシア軍兵士がウクライナ国内で活動しているとの見方を示した。親ロ派を支援するとともに、戦闘にも参加していると非難。ただロシア側は、自国軍が越境した事実はないと否定した。
国内金相場は海外相場がプラスに転じた事を映し反発。買取ベースでは1g4,605円(+10円)と、先週21日相場以来およそ1週間ぶりの高値となり、同日以来の4,600円台へ上昇しました。
今週5営業日(8月25日~8月29日)の金の値動きは、値を上げた日が3日(25日・27日・29日)、値を下げた日が2日(26日・28日)。週明け25日の国内相場は、前週末に海外相場が6営業日ぶりにプラスに転じた事を受け反発。翌26日は前日の海外相場が軟調に推移した事を映して、国内相場も値を下げ買取では4,578円(-10円)と、前日値を上げた上げ幅を値戻しました。翌27日は海外相場が最近の安値反動や、秋のインドの祝祭シーズンを控え現物需要の期待から買われ、1285.20ドル(+6.30ドル)とおよそ1週間ぶりの高値圏へ。国内でも為替が円安・ドル高に振れた事もあって1gあたり4,596円(+18円)と、先週21日相場以来およそ1週間ぶりの高値をつけ上昇。昨日は海外相場が薄商いの中反落した事で、国内相場もほぼ横ばいながら、gあたり-1円と小幅に値を下げました。本日はウクライナ情勢の緊迫化を懸念し、安全資産として買われた事で金は上昇。28日の海外相場では1290.40ドル(+7.00ドル)と、20日相場以来およそ1週間ぶりの高値をつけた事で、国内相場も反発。先週21日相場以来およそ1週間ぶりの高値を更新し、再び4,600円台へ価格をのせました。
今週の金相場は、最高値:4,605円(8/29相場)、最安値:4,578円(8/26相場)、平均価格は4592.4円/gとなっており、平均価格では前週18日~22日平均の4,589.2円/gとほぼ横ばいながらプラスとなりました。週間5営業日の値動きは以下の通り。
【今週5営業日の金相場価格推移(買取ベース)】
08/29 4605円 (+10円)※最高値
08/28 4595円 (-1円)
08/27 4596円 (+18円)
08/26 4578円 (-10円) ※最安値
08/25 4588円 (+10円)
今週5営業日の金平均価格:4,592.4円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:00現在の金は1トロイオンス1290.25ドル前後の値動きで推移しております。