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《金相場》3日のニューヨーク金相場は反発。中心限月の12月物は1トロイオンス1270.30ドル(+5.30ドル)と、3営業日ぶりに値を上げ取引きを終了。この日の金相場は、前日に大きく値を下げた反動や、今晩の欧州中央銀行(ECB)定例理事会、5日の米雇用統計を控え内容を見極めたいとして持ち高調整が目的の買いが優勢になり、プラス圏で引けた。ウクライナ大統領府はこの日、危機打開へ向けたロシア首脳との電話会談で、東部の恒久的停戦について合意したとの声明を発表した事を受けて、早朝の電子取引では一時1261.90ドルまで値を下げる場面もあったが、その後、声明から「恒久的」との表現が削られた事から一転して買い戻され、プラス圏に浮上した。5日の米雇用統計を控え市場は様子見ムードとなっており、良好な内容が発表されれば早期利上げ観測が意識される事から、金相場はもう一段安となる可能性も。ただ、依然としてウクライナや中東情勢など地政学リスクによる警戒もあり注視が必要。
国内の金相場は為替が円高・ドル安に振れた事もあり買取ベースでは1gあたり4,585円(±0円)と、前日比変わらずの横ばいとなりました。
【直近10営業日の金相場価格推移(買取ベース)】
09/04 4585円 (±0円)
09/03 4585円 (-36円)
09/02 4621円 (+8円)※最高値
09/01 4613円 (+8円)
08/29 4605円 (+10円)
08/28 4595円 (-1円)
08/27 4596円 (+18円)
08/26 4578円 (-10円)
08/25 4588円 (+10円)
08/22 4578円 (-29円) ※最安値
直近10営業日の金平均価格相場:4,594円/g(買取)
《パラジウム相場》3日のニューヨークパラジウム相場は続落。中心限月の12月限は1トロイオンス875.95ドル(-7.30ドル)と2日値を下げ、中心終値では先月20日相場以来およそ2週間ぶりの安値で取引きを終了。この日はパラジウムを除いた貴金属市場は反発。パラジウムは最近の高値反動から調整売りが出た事や、ウクライナ大統領府の声明を受け、ウクライナ・ロシア間の停戦期待や供給不安の後退から売りが優勢となり、前日に続きマイナス圏で引けた。8月では連日で高値を更新し、月末29日には909.95ドルまで上伸するなど、およそ13年半ぶりの高値まで高騰していた事もあり現在は調整地合いに。ロシアのプーチン大統領は3日、停戦枠組みでウクライナのポロシェンコ大統領と合意後、和平案を示した。持続的な停戦が実現すれば、5カ月余りに及ぶ紛争の最大の転換点となるとされ、注目されている。
国内のパラジウム相場は海外相場が軟調に推移した事を映し続落。買取では3,148円(-38円)と、2営業日値を下げ先月22日相場以来およそ2週間ぶりの安値となりました。
【直近10営業日のパラジウム価格相場推移(買取ベース)】
09/04 3148円 (-38円)
09/03 3186円 (-59円)
09/02 3245円 (+5円) ※最高値
09/01 3240円 (+54円)
08/29 3186円 (+11円)
08/28 3175円 (+11円)
08/27 3164円 (±0円)
08/26 3164円 (-11円)
08/25 3175円 (+38円)
08/22 3137円 (+54円) ※最安値
直近10営業日のパラジウム平均価格相場:3,182円/g(買取)
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金は1トロイオンス1273.05ドル、パラジウムは878.90ドル、為替は1$104円93銭前後の値動きで推移しております。