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【金相場】17日のNY金相場は、トランプ米政権に対する不信感が強まる中、逃避需要としての金買いが膨らみ大幅上伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1258.70ドル(+22.30ドル)と、昨年8月以降では最長の6営業日続伸し、中心終値では4月28日相場以来およそ3週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。トランプ大統領によるロシア側への機密情報漏えい疑惑が取り沙汰される中、ロシア疑惑に絡んで辞任したフリン前大統領補佐官(安全保障担当)への捜査をやめるよう連邦捜査局(FBI)に圧力をかけていた疑いも浮上。トランプ氏の政権運営能力に対する疑念が増幅されたため投資家のリスク回避志向が強まる中、金相場は一本調子で上昇し、相場は一時1260.50ドルまで上げ幅を拡大した。また、米国株の大幅安も材料視されたほか、外国為替市場でドル安・ユーロ高の流れが継続していることも、割安感を意識させ買いに拍車を掛けた。
国内の金相場は、NY市場の急伸を映すも、円買い圧力から上昇分を消化され前日同様に方向感の乏しい展開に。買取ベースでは1gあたり4,813円(-1円)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅安に振れマイナス推移となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
05/18 4813円 (-1円)
05/17 4814円 (-2円)
05/16 4816円 (+22円)
05/15 4794円 (-5円)
05/12 4799円 (+7円)
05/11 4792円 (-2円)
05/10 4794円 (-1円)
05/09 4795円 (+16円)
05/08 4779円 (-53円)
04/28 4832円 (-14円)
直近10日間の金相場平均価格:4,803円/g
【パラジウム相場】17日のNYパラジウム相場は、トランプ政権に対する不透明感の高まりを背景に、リスク回避姿勢の流れを受けた売りに押され軟調地合いが継続。中心限月の6月限は1トロイオンス777.00ドル(-15.00ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの売り過剰感や、ドル安の進行、他貴金属の上昇を受けて序盤は買いが先行し堅調に推移した。一方、トランプ米政権のロシア関与疑惑が深刻化するとの警戒感から、米株式相場が急落するなど、投資家心理が悪化。相場は次第に売り地合いに反転し、マイナス圏に反転する展開となった。
国内のパラジウムは、米政権疑惑波及を受けてNY市場が調整地合いとなった事や、円高要因も重なり下げ幅を拡大。買取では1gあたり2,965円(-91円)と、先月20日相場以来およそ1ヵ月ぶりの安値に値戻す展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
05/18 2965円 (-91円)
05/17 3056円 (-38円)
05/16 3094円 (±0円)
05/15 3094円 (-11円)
05/12 3105円 (+16円)
05/11 3089円 (+6円)
05/10 3083円 (-33円)
05/09 3116円 (-11円)
05/08 3127円 (+44円)
04/28 3083円 (+27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,081円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1262.45ドル、パラジウムは781.70ドル、為替は1$111円10銭前後の値動きで推移しております。