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2017年05月19日売りが優ったNY市場の値動きや円高要因から、国内貴金属は総じて軟調に推移↓

【金相場】18日のNY金相場は、ドルの反発を受け、前日の大幅な上げによる利益を確定する動きが進みマイナス圏へ。中心限月の6月限は1トロイオンス1252.80ドル(-5.90ドル)と、7営業日ぶりに反落して取引きを終了。前日はトランプ米大統領による政権運営能力に懐疑的な見方が広がる中、投資家のリスク回避姿勢が強まって7営業日続伸、終値ではおよそ3週間ぶりの高値を付けるなど上げ幅を拡大していた。この日はその反動から利益確定の売りや、持ち高調整目的の売りが広がり序盤より売りが先行。また、米国株の上昇や、外国為替市場では前日に進んだドル安の流れが一服して割安感が薄れたことも、金商品にとっては支援材料を失う形となった。ただ、トランプ政権をめぐる先行き不透明感から金相場の下値は底堅く、売り一巡後は再度買い戻される動きもあり、下げ幅は限定的となった。

国内の金相場は、利益確定売りに押されたNY相場や、円高要因から軟調に推移しマイナス圏へ。買取ベースでは1gあたり4,788円(-25円)と、3営業日続落しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

05/19   4788円 (-25円)

05/18   4813円 (-1円)

05/17   4814円 (-2円)

05/16   4816円 (+22円)

05/15   4794円 (-5円)

05/12   4799円 (+7円)

05/11   4792円 (-2円)

05/10   4794円 (-1円)

05/09   4795円 (+16円)

05/08   4779円 (-53円)

直近10日間の金相場平均価格:4,798円/g


【パラジウム相場】18日のNYパラジウム相場は、引き続き調整地合いの流れを受けて売りが進み4営業日続落。中心限月の6月限は1トロイオンス765.45ドル(-11.55ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが広がった前日までの安値反動から序盤は買い戻しが先行し小高く推移した。一方、トランプ米大統領による政権運営能力に懐疑的な見方が広がる中、財政刺激策や医療保険制度改革など、トランプ米大統領の政策アジェンダ推進に影響が出るのではとの見方が警戒感を強め、買いが一巡後は再度売りに反転。ドル安の一服や、他貴金属の軟調さも意識され下げ幅を拡大した。ただ、この日は米国株が反発したほか、フィラデルフィア連銀の5月製造業景況指数が前月から大きく上昇し、市場予想を上回った事や、4月の米景気先行指標総合指数も小幅ながら上昇するなど、良好となった米経済指標が下値を支える展開となった。

国内のパラジウムは、引き続き調整地合いとなったNY相場や、為替要因から軟調に推移し売り優勢の展開に。買取では1gあたり2,900円(-65円)と、3営業日続落し、前日同様4月20日相場ぶりの安値水準で推移しております。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

05/19   2900円 (-65円)

05/18   2965円 (-91円)

05/17   3056円 (-38円)

05/16   3094円 (±0円)

05/15   3094円 (-11円)

05/12   3105円 (+16円)

05/11   3089円 (+6円)

05/10   3083円 (-33円)

05/09   3116円 (-11円)

05/08   3127円 (+44円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,063円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:25現在の金相場は1トロイオンス1252.30ドル、パラジウムは761.75ドル、為替は1$111円14銭前後の値動きで推移しております。