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【金相場】1日のNY金相場は、米雇用関連指標が良好な内容だったことを受け、売りが優勢の展開に。中心限月の8月限は1トロイオンス1270.10ドル(-5.30ドル)と、マイナスに転じ反落して取引きを終了。米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が、朝方発表した5月の全米雇用報告では、非農業部門の民間就業者数は前月比25万3000人増と、市場予想の18万5000人を上回るなど増加した事から、翌日発表の雇用統計も堅調な内容になるのではないかとの期待が広がり、外為市場市場では対ユーロでドル高が進行。ドル建てで取引される金商品に割高感が生じ、金は相場を圧迫された。また、良好な雇用データを受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースが速まるのではないかとの観測が一部に浮上したほか、前日におよそ1ヶ月ぶりの高値を付けていた事もあって、利益確定の売りも出やすく相場の圧迫材料となった。市場関係者らは、翌2日に発表される雇用統計の内容から、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースに関する手掛かりなどを得ようとしている。
国内の金相場は、NY市場では売りが優ったものの、為替が円安・ドル高に振れた事を受けて上伸。買取ベースでは1gあたり4,852円(+15円)と、直近高値を上抜き、年初来高値を記録した3月2日相場以来およそ3ヶ月ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
06/02 4852円 (+15円)
06/01 4837円 (+29円)
05/31 4808円 (-34円)
05/30 4842円 (-8円)
05/29 4850円 (+31円)
05/26 4819円 (-10円)
05/25 4829円 (+7円)
05/24 4822円 (-5円)
05/23 4827円 (+9円)
05/22 4818円 (+30円)
直近10日間の金相場平均価格:4,830円/g
【パラジウム相場】1日のNYパラジウム相場は、ドル高や他貴金属の下げに押されるも、米国景気拡大観測や株高が意識され上げ幅を拡大。中心限月の9月限は1トロイオンス823.10ドル(+7.15ドル)と、直近では最長の5営業日続伸。中心終値では年初来高値(2015年3月4日相場以来およそ2年3ヶ月ぶり)を記録した、4月28日相場圏内まで再浮上するなど、およそ1ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの連騰に対する反動から、序盤は利益確定の売りに押されたほか、良好な内容となった米国の5月ADP雇用統計(民間雇用者数)を受けたドル高の進行、金やプラチナなど他貴金属の下げが意識され売りが先行した。しかし、売りが一巡すると相場は買い戻しに反転。米国の景気拡大観測や、株高が進んだ事が好材料となりプラス圏に浮上した後も、ドル高の一服や、テクニカル要因が買いを促し一気に年初来高値圏まで浮上した。
国内のパラジウムは、一段高となったNY相場や、円安要因から3連騰し上げ幅を拡大。買取では1gあたり3,143円(+49円)と、年初来高値を上抜き、2015年6月12日相場以来およそ2年ぶりの高値更新となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/02 3143円 (+49円)
06/01 3094円 (+48円)
05/31 3046円 (+44円)
05/30 3002円 (±0円)
05/29 3002円 (+75円)
05/26 2927円 (+22円)
05/25 2905円 (-38円)
05/24 2943円 (+27円)
05/23 2916円 (+22円)
05/22 2894円 (-6円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,987円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1264.35ドル、パラジウムは824.70ドル、為替は1$111円64銭前後の値動きで推移しております。