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【金相場】週末2日のNY金相場は、冴えない内容の米雇用統計を受けたドル安の進行が追い風となり上昇。 中心限月の8月限は1トロイオンス1280.20ドル(+10.10ドル)と反発し、中心終値では4月21日(1289.10ドル)以来およそ6週間ぶりの高値で取引きを終了。米労働省が朝方発表した5月の雇用統計によると、景気動向を反映する非農業部門の就業者数は、季節調整済みで前月比13万8000人増と、前月の170万4000人増(改定)から伸びが鈍化したほか、市場予想の18万5000人増も下回り低調な内容となった。これを受けて、外国為替市場では主要通貨に対してドル安が進行し、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから買いが旺盛となり、直後に金は急伸した。また、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)による6月の利上げはほぼ織り込み済みであるものの、この日公表の雇用統計を受けて、先行きの利上げが緩やかなものに留まるとの思惑が台頭、金利を生まない資産である金には追い風となり相場を押し上げる展開となった。
国内の金相場は、低調となった米雇用関連指数を背景に買いが旺盛となった週末のNY市場を映して上伸。買取ベースでは1gあたり4,863円(+11円)と、3営業日続伸し上げ幅を拡大。連日で直近高値を抜いて、3月2日相場以来およそ3ヶ月ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
06/05 4863円 (+11円)
06/02 4852円 (+15円)
06/01 4837円 (+29円)
05/31 4808円 (-34円)
05/30 4842円 (-8円)
05/29 4850円 (+31円)
05/26 4819円 (-10円)
05/25 4829円 (+7円)
05/24 4822円 (-5円)
05/23 4827円 (+9円)
直近10日間の金相場平均価格:4,835円/g
【パラジウム相場】週末2日のNYパラジウム相場は、低調な内容となった米雇用統計を受けたドル安の進行を背景に買いが継続。中心限月の9月限は1トロイオンス834.05ドル(+10.95ドル)と、直近では最長の6営業日続伸し、年初来高値を更新。中心終値では2014年9月17日相場以来およそ2年9ヶ月ぶりの高値を付けて取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの連騰に対する高値反動や、原油相場の軟調さが意識され序盤は売りが先行した。一方、冴えない内容となった5月の米雇用統計の発表後、外国為替市場で主要通貨に対するドル安が進み、ドル建てのパラジウムには割安感が台頭。金やプラチナなど他貴金属も同様に急伸したほか、米国株の上値追いが好材料となり、一代高値(2014年9月17日相場ぶり)を更新する展開となった。
国内のパラジウムは、一代高値を更新した週末のNY相場高を映して、4日連続高と上げ幅を拡大。買取では1gあたり3,164円(+21円)と、連日で年初来高値を更新し、2015年6月9日相場以来およそ2年ぶりの高値となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/05 3164円 (+21円)
06/02 3143円 (+49円)
06/01 3094円 (+48円)
05/31 3046円 (+44円)
05/30 3002円 (±0円)
05/29 3002円 (+75円)
05/26 2927円 (+22円)
05/25 2905円 (-38円)
05/24 2943円 (+27円)
05/23 2916円 (+22円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,014円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:15現在の金相場は1トロイオンス1282.05ドル、パラジウムは838.90ドル、為替は1$110円59銭前後の値動きで推移しております。