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2017年06月06日国内金相場は小幅に値を下げ上値追いが一服した一方、パラジウムは上げ幅を拡大し連日で一代高値を記録↑

【金相場】週明け5日のNY金相場は、先週末に発表された米雇用統計が冴えない内容だったことに加え、中東の地政学リスクの高まりや、英国でのテロを受け、安全資産としての金を買う動きが広がり上伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1282.70ドル(+2.50ドル)と続伸し、中心終値では4月27日相場以来およそ6週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。前週末2日に発表したされた5月の米雇用統計が低調な内容となった事から外為市場ではドル安が進んでいたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースがさほど加速しないとの観測が浮上。買いが旺盛となった前週末の流れが継続し、この日も金を買う動きが広がった。 また、サウジアラビア、エジプト、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメンのアラブ5カ国は5日、テロ集団への支援を理由にカタールとの外交関係を断絶すると発表したことから地政学リスクの高まりが意識された事や、3日にロンドンで新たなテロ事件が発生したことも懸念され、安全資産としての金買いも入った。 ただ、8日には米上院公聴会でのコミー前連邦捜査局(FBI)長官による証言のほか、英総選挙や欧州中央銀行(ECB)理事会、また来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されていることから、様子見ムードも強まり、上値は抑えられる展開となった。

国内の金相場は、引き続き買いが優った週明けのNY相場高を映すも、為替が円高に傾斜した事から、上げを消化し小幅安に。買取ベースでは1gあたり4,860円(-3円)と、小幅ながら4営業日ぶりに値を下げ、上値追いが一服する展開となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

06/06   4860円 (-3円)

06/05   4863円 (+11円)

06/02   4852円 (+15円)

06/01   4837円 (+29円)

05/31   4808円 (-34円)

05/30   4842円 (-8円)

05/29   4850円 (+31円)

05/26   4819円 (-10円)

05/25   4829円 (+7円)

05/24   4822円 (-5円)

直近10日間の金相場平均価格:4,838円/g


【パラジウム相場】週明け5日のNYパラジウム相場は、前週末の買いの流れを引き継ぎ、連日で年初来高値を更新。中心限月の9月限は1トロイオンス841.85ドル(+7.80ドル)と、直近では最長の7営業日続伸し、中心終値では2014年9月16日相場以来およそ2年9ヶ月ぶりの高値を付けて取引きを終了。なお、上昇した7日間の上げ幅は80.20ドル(9.5%) この日のパラジウムは、一代高値を記録した前週末相場の反動売りや、ドルの戻りを受けた売りに押され序盤は小安く推移した。ただその後は、再び買い戻しに反転。ドル安や、テクニカル要因、金・プラチナなど他貴金属の上昇、米株価指数先物の反発が好材料となり、上げ幅を拡大したパラジウムは、この日も買いが継続し2連日で一代高値を更新する展開となった。

国内のパラジウムは、引き続き上値追いの展開となった連休明けのNY相場を受けて、国内でも堅調に推移し5日連続高。買取では1gあたり3,181円(+17円)と、連日で年初来高値を上抜き、前日同様2015年6月9日相場以来およそ2年ぶりの高値継続となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/06   3181円 (+17円)

06/05   3164円 (+21円)

06/02   3143円 (+49円)

06/01   3094円 (+48円)

05/31   3046円 (+44円)

05/30   3002円 (±0円)

05/29   3002円 (+75円)

05/26   2927円 (+22円)

05/25   2905円 (-38円)

05/24   2943円 (+27円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,041円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1286.35ドル、パラジウムは842.05ドル、為替は1$109円83銭前後の値動きで推移しております。