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【金相場】6日のNY金相場は、外為市場でドル安が進んだほか、中東情勢の不透明感、欧州中央銀行(ECB)理事会や、英総選挙といったイベントを控え、安全資産としての買いが膨らみ3日上伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1297.50ドル(+14.80ドル)と、年初来高値を上抜き、中心終値では2016年11月4日相場以来およそ7ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。コミー前FBI長官は8日に開く公聴会で、ロシア政府による米大統領選介入疑惑などについて証言する見通しとなっており、トランプ米大統領が疑惑に対する捜査を妨害していたことなどが明らかになれば、政治的混迷が一段と深まるのは必至とみられ、投資家の間でリスク回避ムードが広がり、安全資産とされる金に買いが入り序盤より堅調に推移した。また、同日には英総選挙も予定されており、欧州情勢に対する先行き不透明感が強まったほか、中東の地政学リスクの高まりなども、投資家のリスク意欲を後退させ、金は上げ幅を拡大。加えて、外国為替市場では米長期金利の低下でドル売り・ユーロ買いが進行し、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことも相場を押し上げる要因になったとみられ、この日は一代高値を付けて取引きを終えた。
国内の金相場は、直近高値を抜いて約7ヵ月ぶりの高値を更新したNY相場を映して、国内でもプラスに転じ反発。買取ベースでは1gあたり4,867円(+7円)と、小幅ながら上昇し、年初来高値を記録した3月2日相場以来およそ3ヶ月ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
06/07 4867円 (+7円)
06/06 4860円 (-3円)
06/05 4863円 (+11円)
06/02 4852円 (+15円)
06/01 4837円 (+29円)
05/31 4808円 (-34円)
05/30 4842円 (-8円)
05/29 4850円 (+31円)
05/26 4819円 (-10円)
05/25 4829円 (+7円)
直近10日間の金相場平均価格:4,838円/g
【パラジウム相場】6日のNYパラジウム相場は、ドル安の流れや、他貴金属の上昇、需給バランスの観点から買いが継続し8営業日続伸。中心限月の9月限は1トロイオンス848.40ドル(+6.55ドル)と、連日で年初来高値を更新。中心終値では2014年9月10日相場以来およそ2年9ヶ月ぶりの高値を付けて取引きを終了。なお、本日を含め上昇した8日間の上げ幅は86.75ドル(+10.2%) この日のパラジウムは、前日までの急騰から高値警戒感が意識されたほか、地政学リスクや、英総選挙、コミー米連邦捜査局(FBI)前長官の議会証言などを前に投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方が広がり、序盤は利益確定を含んだ売りが先行した。一方、売りが限定的となった後は、ドル安の流れを受けて買い戻しが再燃。金が上げ幅を拡大した事や、プラチナの上昇も追い風となったほか、需要増加が見込まれる中、供給不足が意識され、相場は再度一代高値を更新し価格水準を切り上げた。
国内のパラジウムは、引き続き堅調地合いとなったNY相場を映して上伸。買取では1gあたり3,186円(+5円)と、連日年初来高値を更新。本日を含め6日続伸(6日間の上げ幅+184円/g)と価格水準を切り上げ、2015年6月8日相場以来およそ2年ぶりの高値継続となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/07 3186円 (+5円)
06/06 3181円 (+17円)
06/05 3164円 (+21円)
06/02 3143円 (+49円)
06/01 3094円 (+48円)
05/31 3046円 (+44円)
05/30 3002円 (±0円)
05/29 3002円 (+75円)
05/26 2927円 (+22円)
05/25 2905円 (-38円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,065円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:30現在の金相場は1トロイオンス1294.70ドル、パラジウムは851.55ドル、為替は1$109円49銭前後の値動きで推移しております。