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2017年06月08日国内貴金属はNY相場を映して総じて反落↓金・パラジウムは直近高値圏から後退し、それぞれ上値追いが一服する展開に。

【金相場】7日のNY金相場は、前日におよそ7カ月ぶりの高値を付けた反動から調整的な売りが出て4営業日ぶりに反落。中心限月の8月限は1トロイオンス1293.20ドル(-4.30ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。この日は前日までに3営業日続伸し、およそ7ヶ月ぶりの高値を付けたいた反動から、利益確定の売りが出やすかった上、欧州中央銀行(ECB)が8日の定例理事会で、インフレ見通しを引き下げる用意があるとの報がドル買い・ユーロ売りにつながり、ドル建てで取引される金相場には圧迫材料となった。ただ、コミー前米連邦捜査局(FBI)長官に対する議会公聴会などを翌日に控えて警戒感が広がっていることから、安全資産とされる金には買い支えも入り、引き続き約7カ月ぶりの高値水準付近で推移。ロシア政府による米大統領選介入疑惑をめぐり、上院情報特別委員会は8日、コミー氏に対する公聴会を開く予定となっており、コミー氏の発言に注目が集まっている。また、同日は英総選挙や欧州中央銀行(ECB)定例理事会も予定されており、一連の重要イベントを控えて投資家の様子見姿勢ムードも強まった。

国内の金相場は、ドル高や利益確定売りに押されたNY相場を映して反落。買取ベースでは1gあたり4,857円(-10円)と、前日に付けたおよそ3ヶ月ぶり(3月2日相場来)の高値から後退し、本日はマイナス圏での値動きとなりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

06/08   4857円 (-10円)

06/07   4867円 (+7円)

06/06   4860円 (-3円)

06/05   4863円 (+11円)

06/02   4852円 (+15円)

06/01   4837円 (+29円)

05/31   4808円 (-34円)

05/30   4842円 (-8円)

05/29   4850円 (+31円)

05/26   4819円 (-10円)

直近10日間の金相場平均価格:4,846円/g


【パラジウム相場】7日のNYパラジウム相場は、前日におよそ2年9ヶ月ぶりの高値を付けるなど、このところの急騰に対する反動から売りが優り上値追いが一服。中心限月の9月限は1トロイオンス828.20ドル(-20.20ドル)と、9営業日ぶりに反落し、マイナス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優った前日までの連騰を受けた押し目買いから、序盤は850ドル台にのせるなど堅調に推移した。ただ、その後に買いは続かず、外為市場市場でドル高・ユーロ安に転じる場面で相場は反転。前日まで4営業日連続で一代高値を記録するなど、急騰していた反動もあって利益確定の売りにも押されたほか、原油安や他貴金属の軟調さも意識され、この日は上昇が一服する展開となった。

国内のパラジウムは、高値修正となったNY相場を映して、マイナス圏へ。買取では1gあたり3,127円(-59円)と、連日の急騰(前日に2015年6月8日相場以来およそ2年ぶりの高値を更新)に対する反動売りから、10営業日ぶりに値を下げ、上値追いが一服する展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/08   3127円 (-59円)

06/07   3186円 (+5円)

06/06   3181円 (+17円)

06/05   3164円 (+21円)

06/02   3143円 (+49円)

06/01   3094円 (+48円)

05/31   3046円 (+44円)

05/30   3002円 (±0円)

05/29   3002円 (+75円)

05/26   2927円 (+22円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,087円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:15現在の金相場は1トロイオンス1288.55ドル、パラジウムは829.70ドル、為替は1$109円92銭前後の値動きで推移しております。