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【金相場】週末9日のNY金相場は、対ユーロでのドル高に伴う割高感などに圧迫され売り地合いが継続。中心限月の8月限は1トロイオンス1271.40ドル(-8.10ドル)と、マイナス圏で推移し3営業日続落して取引きを終了。8日に行われた英下院総選挙では、メイ首相率いる与党・保守党が議席を減らして過半数を割り込み、事実上の敗北を喫した。どの政党も過半数を獲得できない宙づり議会状態となり、政権基盤が弱体化したことから、外国為替市場ではポンドの対ドル相場が急落。これにつれてユーロも対ドルで下落したため、ドル建てで取引される金商品に割高感が生じ、売りが先行した。ただ、売り一巡後は持ち高調整の買い戻しが入ったほか、ドル高の一服も意識され、終盤にかけてやや下げ幅を縮小する展開となった。市場の関心は13日-14両日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に集まっている。この会合での追加利上げはほぼ確実視されているが、市場では会合終了後に公表されるFOMC声明や金利見通し、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見から今後の利上げペースに関する手掛かりを得たいとの思惑も強かった。
国内の金相場は、引き続き週末のNY市場が軟調に推移した事を映して売り優勢の展開に。買取ベースでは1gあたり4,815円(-22円)と、3営業日続落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
06/12 4815円 (-22円)
06/09 4837円 (-20円)
06/08 4857円 (-10円)
06/07 4867円 (+7円)
06/06 4860円 (-3円)
06/05 4863円 (+11円)
06/02 4852円 (+15円)
06/01 4837円 (+29円)
05/31 4808円 (-34円)
05/30 4842円 (-8円)
直近10日間の金相場平均価格:4,844円/g
【パラジウム相場】週末9日のNYパラジウム相場は、急伸した時間外取引きでの上げ幅を縮小するも、引き続き堅調地合いとなり一段高へ。中心限月の9月限は1トロイオンス856.20ドル(+9.70ドル)と、続伸し上げ幅を拡大。先日6日に付けた年初来高値を上抜き、中心終値では2014年9月9日相場以来およそ2年9ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、大幅反発した前日相場の流れを引き継いだほか、テクニカルな買いから時間外取引では暴騰し、一時890ドル超まで上げ幅を拡大した。一方、外為市場ではドル高が進むにつれて急伸したパラジウムは徐々に上げ幅を縮小。金の軟調さや、利益確定を目的とした売りにも押され、相場は次第に通常のプラス水準に落ち着いた。その後、米国の株高や、850ドル台を維持した後はしっかりとした動きとなり、終値では一代高値を更新して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、引き続き上値追いの展開となった週末のNY相場を映して、大幅続伸し上げ幅を拡大。買取では1gあたり3,343円(+125円)と、大台の3,300円台にのせ一段高へ。連日で年初来高値を上抜き、2015年3月10日相場以来およそ2年3ヶ月ぶりの高値を記録するなど、価格水準を切り上げる展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/12 3343円 (+125円)
06/09 3218円 (+91円)
06/08 3127円 (-59円)
06/07 3186円 (+5円)
06/06 3181円 (+17円)
06/05 3164円 (+21円)
06/02 3143円 (+49円)
06/01 3094円 (+48円)
05/31 3046円 (+44円)
05/30 3002円 (±0円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,150円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1269.85ドル、パラジウムは861.50ドル、為替は1$110円26銭前後の値動きで推移しております。