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2017年06月16日円安・ドル高の進行を背景に、国内金相場は上昇↑また、パラジウムはNY相場の戻りを映して3営業日ぶりに反発。

【金相場】15日のNY金相場は、投資家が年内の米利上げに関する道筋を探る中、米労働市場の堅調さを示す統計が支援材料となってドルが上伸、金の圧迫要因となり反落。中心限月の8月限は1トロイオンス1254.60ドル(-21.30ドル)と、マイナスに転じ、売り優勢で取引きを終了。米連邦準備理事会(FRB)が前日までの米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決定し、量的緩和で膨らんだ保有資産の縮小を年内に開始する方針を示した事や、米労働市場の強さが続いている兆しを背景に、一段の利上げが実施されるとの見通しが強まり、外国為替市場ではユーロに対してドル高が進行。ドル建てで取引される金商品に割高感が生じたことから、売り圧力がかかった。 ただ、前日にはモラー米特別検察官がトランプ大統領による司法妨害の可能性について捜査に着手したとの報道が流れるなど、先行き警戒感が相場を下支えし、売り一巡後は下げ止まる展開となった。

国内の金相場は、ドル高に押されたNY相場安を映すも、為替が円安に振れた事から下げを戻し反発。買取ベースでは1gあたり4,803円(+29円)と、前日の下げを戻し、プラス圏での値動きとなりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

06/16   4803円 (+29円)

06/15   4774円 (-34円)

06/14   4808円 (+16円)

06/13   4792円 (-23円)

06/12   4815円 (-22円)

06/09   4837円 (-20円)

06/08   4857円 (-10円)

06/07   4867円 (+7円)

06/06   4860円 (-3円)

06/05   4863円 (+11円)

直近10日間の金相場平均価格:4,828円/g


【パラジウム相場】15日のNYパラジウム相場は、このところの安値反動や、良好だった米経済指標を背景に買い戻しが強まり上昇。中心限月の9月限は1トロイオンス857.95ドル(+4.15ドル)と、3営業日ぶりに反発して取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが続いた前日までの安値反動から買い戻しが入り序盤より小高く推移した。一方、米連邦準備理事会(FRB)が前日までの米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決定し、量的緩和で膨らんだ保有資産の縮小を年内に開始するなど引き締め方針を示した事や、原油安やドル高の進行に押され、一時マイナス圏に反転する場面もあった。ただ、売り一巡後は、引き続き安値拾いが入った事や、発表された米製造業関連指数が良好な内容となったほか、労働市場の改善さも意識され再度プラス圏に反転。ドル高により他貴金属が圧迫される中、パラジウムは堅調地合いを維持し、この日はプラス圏で取引きを終えた。

国内のパラジウムは、買い戻されたNY相場や、円安・ドル高の流れを受けてプラス圏に反転。買取では1gあたり3,267円(+65円)と、前日までの下げが一服し、3営業日ぶりに反発しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/16   3267円 (+65円)

06/15   3202円 (-81円)

06/14   3283円 (-76円)

06/13   3359円 (+16円)

06/12   3343円 (+125円)

06/09   3218円 (+91円)

06/08   3127円 (-59円)

06/07   3186円 (+5円)

06/06   3181円 (+17円)

06/05   3164円 (+21円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,233円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:40現在の金相場は1トロイオンス1255.75ドル、パラジウムは863.70ドル、為替は1$111円13銭前後の値動きで推移しております。