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2014年09月12日パラジウムが軟調に推移↓国内ではおよそ1か月ぶりの安値圏へ。

11日のニューヨークパラジウム相場は大きく続落。中心限月の12月物は1トロイオンス833.20ドル(-15.85ドル)と4営業日値を下げ、中心終値では6月24日相場以来およそ2ヶ月半ぶりの安値で取引きを終了。この日は米の早期利上げ観測が高まった事から貴金属市場全般が軟調に推移。パラジウムも外為市場でドルが上伸した事や、ウクライナ停戦による過度な供給不安の後退、8月の中国消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回った事で、同国の需要抑制観測の高まりを受けて、前日の安値基調を引き続いて売り込まれた。4営業日続落は7月31日?8月4日相場以来1ヶ月半ぶりとなり、テクニカルの悪化からパラジウムは現在弱気で推移ししており、場合によってはもう一段安となる場合も。

米国は欧州連合(EU)と共にロシアに対する制裁を強化すると発表。米国オバマ大統領は11日の声明で、米国がロシアの金融やエネルギー、防衛産業に対する制裁措置を「深化・拡大」すると表明。12日から実施し、詳細はその際公表するとした。延期されていたEUによる追加制裁も12日同日に発動する予定。EUは追加制裁の発動を決めた一方、ウクライナの紛争終結にロシアが誠意を持って取り組めば制裁を緩和する方針も示した。これに対しロシア側も欧米に報復する意向を伝えられており、新たに禁輸対象となる品目は中古車を中心とする自動車や繊維、衣料の輸入が標的となることが予想されている。



国内のパラジウム相場は海外相場が弱気で推移した事を映して3営業日続落。買取では1gあたり3,056円(-60円)と大きく値下げ、先月12日相場以来およそ1か月ぶりの価格水準へ値戻しました。値を下げた3日間の下げ幅は1gあたり-162円(-5%)となっており、最近の高値圏から一服され現在は調整地合いとなっております。買取で3,100円を割ったのは先月21日相場以来3週間ぶりとなり、状況次第では更に下値を伺う可能性もあり注視が必要。

今週のパラジウム相場は、最高値:3,218円(9/9相場)、最安値:3,056円(9/12相場)、平均価格は3144.8円/gとなっており、平均では前週相場(1日~5日)の平均価格3205.4円/gに対し、gあたり-60.6円と率では-1.8%となりました。週間の値動きは以下の通り。

【今週5営業日のパラジウム相場価格推移(買取ベース) 】

9/12 3056円 (-60円) ※最安値

9/11 3116円 (-16円)

9/10 3132円 (-86円)

9/9 3218円 (+16円) ※最高値

9/8 3202円 (-6円)

今週5営業日のパラジウム平均価格:3144.8円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。