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【金相場】28日のNY金相場は、ドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感などを背景に買いが継続。中心限月の8月限は1トロイオンス1249.10ドル(+2.20ドル)と、小幅続伸して取引きを終了。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が前日、ユーロ圏の景気回復の強さやデフレ懸念の後退に言及したことを受け、外国為替市場ではこの日もユーロ買い・ドル売りの流れが継続。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから、買いが継続した。また、前日に世界各地でサイバー攻撃が相次いだほか、米上院共和党が医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決延期を決定したことでトランプ政権が掲げる経済政策の実現性に改めて懐疑的な見方が広がったことも、安全資産としての金買いを後押しした。 ただ、この日朝方にドラギECB総裁に近い関係者が前日の総裁発言について、金融政策の引き締め時期が迫っていることを意味しておらず、低インフレの長期化を容認する姿勢を示唆する意図があったと説明しているとの報が流れたことから、一時的にドルが対ユーロで買い戻される場面があり、金の割安感が薄れたため徐々に上げ幅を縮小する展開となった。
国内の金相場は、買いが優ったNY相場を映して上伸。買取ベースでは1gあたり4,827円(+6円)と、小幅ながらプラスに転じて続伸。9日相場以来およそ3週間ぶりの高値回復となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
06/29 4827円 (+6円)
06/28 4821円 (+32円)
06/27 4789円 (-26円)
06/26 4815円 (+15円)
06/23 4800円 (+18円)
06/22 4795円 (+18円)
06/21 4777円 (-12円)
06/20 4789円 (-14円)
06/19 4803円 (±0円)
06/16 4803円 (+29円)
直近10日間の金相場平均価格:4,802円/g
【パラジウム相場】28日のNYパラジウム相場は、ドルの値動きや、原油、米国株の値動きを眺めて売り買いが交錯。中心限月の9月限は1トロイオンス854.60ドル(-3.75ドル)と、売りが優勢となり続落して取引きを終了。序盤はドル安の流れや、他貴金属の上昇、安値拾いの買いに支えられ買いが先行した。その後、ドルの戻りや、原油相場の反落を眺めて相場は売りに転じマイナス圏へ沈下。売りが一時的に広がるも、再度ドルが軟化した事や、米国株の上げ幅拡大を受けて下げ幅を縮小し、下値は限定的となった。
国内のパラジウムは、海外相場の値動きや為替動向から値動きに乏しく横ばい推移。買取では1gあたり3,262円(±0
円)と、前日比変わらずの値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/29 3262円 (±0円)
06/28 3262円 (-32円)
06/27 3294円 (+54円)
06/26 3240円 (-108円)
06/23 3348円 (+11円)
06/22 3337円 (+32円)
06/21 3305円 (+33円)
06/20 3272円 (+5円)
06/19 3267円 (±0円)
06/16 3267円 (+65円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,285円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:40現在の金相場は1トロイオンス1252.75ドル、パラジウムは861.10ドル、為替は1$112円26銭前後の値動きで推移しております。