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2017年07月07日円高・ドル安要因から国内貴金属は総じて軟調に推移↓金は反落し、パラジウムは続落。

【金相場】6日のNY金相場は、全体的に小動きな展開の中、低調な米雇用関連指標の発表を受けてドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感などから買われ上伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1223.30ドル(+1.60ドル)と、小幅ながら続伸して取引きを終了。この日の金相場は、6月のADP雇用報告が市場予想を下回ったことや、金融緩和の縮小観測で欧州株が売られたことから米国株は下落。為替市場でもドルが主要通貨に対して弱含んだことから金はしっかりとした展開となり、序盤より買いが先行した。また、前日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、FOMCメンバーの間でインフレ見通しや保有資産の圧縮時期などをめぐり意見が割れていることが明らかになったが、要旨自体は総じてタカ派的な内容でなかったことから、金利を生まない資産である金にとっては支援材料となった。ただ、米サプライ管理協会(ISM)が午前に発表した6月の非製造業景況指数が、前月値・市場予想を共に上回ったことで、上値を抑えられる展開となった。
米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が朝方発表した6月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は前月比15万8000人増と、市場予想の18万5000人増を下回った。また、米労働省が発表した週間新規失業保険申請件数も前週比4000人増の24万8000件と、予想の24万3000件を下回るなど、このところの米雇用関連指数が冴えない内容となっている事から、翌7日に発表される6月雇用統計に関心が高まっている。

国内の金相場は、買いが優ったNY相場高を映すも、為替が円高・ドル安に振れた事から上げを消化されマイナス圏へ。買取ベースでは1gあたり4,770円(-14円)と、値を下げ反落しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

07/07   4770円 (-14円)

07/06   4784円 (+5円)

07/05   4779円 (-2円)

07/04   4781円 (-19円)

07/03   4800円 (-1円)

06/30   4801円 (-26円)

06/29   4827円 (+6円)

06/28   4821円 (+32円)

06/27   4789円 (-26円)

06/26   4815円 (+15円)

直近10日間の金相場平均価格:4,797円/g


【パラジウム相場】6日のNYパラジウム相場は、ドル安を背景に買われるも、リスク回避の動きから売りに反転し続落。中心限月の9月限は1トロイオンス832.20ドル(-2.20ドル)と、小幅ながら値を下げて取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前日の反動から、序盤は安値拾いや、ドル安の流れを背景に買いが広がり堅調に推移した。一方、欧州中央銀行(ECB)の議事要旨で、量的緩和の縮小も選択肢との認識であることが明らかになり、世界的に株価が下落。また、依然として北朝鮮問題への警戒感も意識され、リスク回避姿勢が強まる中でパラジウムも売りに反転した。その後、金やプラチナの堅調さや、ドル安の流れから売り一巡後は買い戻しも入り、下げ止まる展開となった。

国内のパラジウムは、小幅続落したNY相場や、円高要因から相場を圧迫され軟調に推移。買取では1gあたり3,202円(-38円)と、前日と同額を値下げ続落となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

07/07   3202円 (-38円)

07/06   3240円 (-38円)

07/05   3278円 (+11円)

07/04   3267円 (+43円)

07/03   3224円 (-21円)

06/30   3245円 (-15円)

06/29   3262円 (±0円)

06/28   3262円 (-32円)

06/27   3294円 (+54円)

06/26   3240円 (-108円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,251円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:40現在の金相場は1トロイオンス1223.40ドル、パラジウムは832.75ドル、為替は1$113円78銭前後の値動きで推移しております。