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《金相場》16日のニューヨーク金相場は小幅に値を伸ばし続伸。中心終値の12月限は1トロイオンス1236.70ドル(+1.60ドル)と、2営業日続伸して取引きを終了。この日から2日間(16日・17日終)に渡って開催される米FOMC議会の結果内容を見極めたいとした動きから商いは乏しかったものの、為替市場でドルが下落した事や、世界最大の金消費国である中国が新たな景気刺激措置を導入したと報じられた事が金の買い材料となった。途中、米の卸売物価指数が発表されインフレ圧力の抑制が示された事で値を下げるも、FOMCの声明を前に持ち高調整の動きもあってこの日は買いが優勢のプラス圏で取引きを終えた。市場は今回のFOMC議会で、利上げに向けた道筋についての言及が焦点。また、声明で「超低金利を相当の期間維持する」とする従来の文言に変更が加えられるかどうかにも注目が集まっている。
国内の金相場は海外相場が続伸した事を映し反発。買取ベースでは1gあたり4,558円(+9円)と、小幅に値を上げ3営業日ぶりにプラスに転じました。
《パラジウム相場》16日のニューヨークパラジウム相場は続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス844.30ドル(+7.40ドル)と、先週10日相場以来およそ1週間ぶりの高値をつけ、同日ぶりに840ドルを超えて取引きを終了。この日は貴金属市場全般が堅調に推移。米の早期利上げ観測が後退した事で、金やプラチナが上昇したのを眺めてパラジウムにも買いが入り上昇。また、5日に停戦合意されたウクライナで、政府側と親ロシア派とで再び紛争が起き、死者が出るなど停戦後では最大規模となった事で地政学リスクが再燃。供給不安が再び高まった事もパラジウムの買い材料となり、1日の上げ幅では4日相場以来の大きさでこの日の取引きを終えた。
ウクライナ東部で15日、戦闘地域で最大の都市ドネツクの空港が終日砲撃を受けたほか、13の町や村の近郊で政府軍が攻撃されたが、軍は停戦を順守していると説明。これに対しドネツクの親ロシア派は、過去24時間に同派拠点が政府軍の砲撃を40回以上受け、20人が死亡したと表明した。先日5日に合意された停戦発効後で最悪の戦闘が起き、政府と親ロシア派武装勢力は非難の応酬を繰り広げた。今回の衝突で、5日に合意した停戦の順守が一段と危ぶまれる状況となっており、ウクライナの議員らは16日にポロシェンコ大統領および軍最高司令官と非公開審議を行う予定。こうした中、北大西洋条約機構(NATO)加盟国は15日、ウクライナで軍事演習を開始した。ウクライナ政府は、ロシアが国境付近に約2万5000人を兵力を配備しているほか、ウクライナ国内のロシア兵も3000人を超えたと指摘している。
国内のパラジウム相場は海外相場が1週間ぶりの高値まで上昇した事を映し続伸。買取では1gあたり3,094円(+27円)と、2営業日続伸し先週11日相場以来およそ1週間ぶりの高値をつけ、再び3,100円圏内まで上伸しました。
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金は1トロイオンス1237.80ドル、パラジウムは842.70ドル、為替は1$107円23銭前後の値動きで推移しております。